2012年6月3日付「しんぶん赤旗」に掲載
日本共産党神奈川県委員会は2日、志位和夫委員長を迎えた演説会を横浜市中区の関内ホールで開きました。畑野君枝衆院南関東比例候補と、市内の8小選挙区のうちこれまでに発表された7小選挙区候補が勢ぞろい。会場は、強く大きな党をつくり、次期総選挙で必ず勝利して、国民の願いにこたえるほんものの大改革をすすめようとの熱気に包まれました。
志位氏は「アメリカいいなり・財界中心」の古い政治の害悪を断ち切る日本改革のビジョンを力強く語りました。
神奈川県は沖縄に次ぐ米軍基地県で、多くの県民が基地被害や米兵犯罪に苦しめられています。
「アメリカいいなり政治の根本にある日米安保条約の是非を国民的に問うべき時期にきている」。こう指摘した志位氏は、日米安保条約をなくせば、(1)米軍基地の重圧から日本国民が一挙に解放される(2)日本が9条を生かした世界平和の発信地になる(3)経済主権を確立する確かな保障がつくられる―という三つの展望を語りました。
志位氏自身が「野党外交」の中で体験した、東南アジア各国間の「対話と信頼醸成」の努力も紹介しつつ、この地域に平和の地域共同体が発展していることを力説。この平和の地域共同体を北東アジアに広げようと呼びかけました。
そのうえで「憲法9条を生かし、軍事に頼らない『平和的安全保障』によって日本と東アジアの平和と安全をしっかり守る仕事を日本共産党にやらせてほしい」と訴えると、満場の聴衆から大きな拍手と歓声がわき起こりました。
畑野氏は神奈川県内の米軍基地の危険な現状を指摘し「アメリカいいなり政治のおおもとにある安保条約をなくせば米軍基地はなくせます」と訴えました。
各小選挙区候補が「総選挙で必ず勝ち抜いていく決意です」「人間らしく働けるルールの確立を」などと訴えました。
第2会場まで満員となり、入党コーナーも設けられました。
初めて演説を聞いた市内の大学2年の男性は「安保をなくした後の展望が多く語られて、思っていたことが確信になった。安保をなくす取り組みが必要ですね」と語りました。