2012年6月15日(金)

消費大増税採決に反対する超党派国民集会での

志位委員長のあいさつ


 「この時期の消費大増税採決に反対する超党派国民集会」での日本共産党の志位和夫委員長のあいさつは次の通りです。


 みなさん、こんばんは。日本共産党の志位和夫でございます。(拍手)

 鳩山内閣が発足する直前、最初の党首会談で、私は、「共産党は野党だが、『是は是』、『非は非』で、よいことには賛成する」と言いました。

 しかし、今の野田内閣には「是」の部分が一つもなくなってしまった。(拍手)

 消費税、TPP(環太平洋連携協定)、そして原発と、「非」ばかりとなって、自民党とまったく同じではないですか。(「そうだ」の声、拍手)

 いま、民主党の執行部は、自民党、公明党と「増税談合」をやっている。この「増税談合」はまず、民意に背いています。どんな世論調査をやっても、国民のみなさんの50数%から60%が消費税増税に反対です。民意に背いて、そして公約に背いている。民意と公約に背く「増税談合」をやめろということを私はいいたい。(拍手)

◇  ◇

 この中には、将来的には消費税増税を認めていらっしゃる方もいらっしゃる。私たちのように、どんな場合でも消費税増税は絶対だめだという党もおりますが(拍手)、いまこの情勢のもとで増税してもいいのかということになりましたら、誰でも反対で一致するのではないでしょうか。(「そうだ」、「賛成など一人もいない」などの声、拍手)

◇  ◇

 デフレという状況が10年にわたって続いている国というのは、世界の主要国の中で他に一つもありません。こういう状況のもとで増税をかぶせる。13・5兆円の消費税増税にくわえて、社会保障の切り捨てを含めましたら20兆円の負担増ですよ。これをやった場合に日本経済どうなるか。その底が抜けてしまうことは、火を見るより明らかだと思います。(「そうだ」の声、拍手)

 この会場には、中小企業団体の方々もおいでですが、中小企業4団体が「増税した場合に販売価格に転嫁できますか」と調査をされました。5割から7割の方々は「転嫁できない」と答えている。転嫁できない場合、どうしているか聞きますと、身銭を切って払っていらっしゃるわけですよ(「そうだ」の声)。たとえば自分の生命保険を解約する。定期預金をおろす。家族の方は無給で働いてもらっている。身銭を切って払っている。これがいまの状況です。

 5%でもこういう状況なのに、10%になったら、日本から地元商店街がなくなり、町工場がなくなり、日本の雇用の7割を支えている中小企業の多くが倒産に追い込まれる。そんなことを政治がやっては絶対にならない。(拍手)

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 共産党は(消費税増税には)断固反対。いつも一貫しておりますが、この大増税を、こんな大不況のもとでやるというのは、まともな政治のおこなう判断ではありません。「判断能力ゼロ」といわなくてはなりません。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 私たちは「増税するんだったら、大金持ちなどから」といっております。鳩山(由紀夫)さんには悪いけど(笑い)、増税というのならば、負担能力のあるところから税金はとるべきではないですか(拍手)。そういう立場でがんばりたいということを申し上げて、決意表明とさせていただきます。(大きな拍手)