2012年6月27日(水)

民意に背く暴挙に抗議

志位委員長 談合法案採決で会見


写真

(写真)記者会見する志位和夫委員長=26日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は26日、国会内で記者会見し、民主、自民、公明3党によって衆院本会議で消費税大増税と社会保障大改悪の「3党談合」法案の採決が強行されたことについて「強い怒りをこめて抗議する」と表明しました。

 志位氏は、国民の5〜6割が増税に反対しており、民意に背くものであるとともに、“4年間は消費税率を上げない”などの公約に対する裏切りも明らかだと述べました。

 さらに、「3党談合」で政府案に50以上もの変更を加え、社会保障を解体に導く「新法」(社会保障制度改革推進法案)を出しておきながら、まともな審議を行わず採決したのは、議会制民主主義をじゅうりんする暴挙だと強調しました。

 そのうえで志位氏は「たたかいはこれからだ。参院で徹底審議を通じて廃案に追い込む決意だ」と表明。「消費税に頼らなくても社会保障を充実し、財政危機を打開する別の道があるという『提言』を掲げてがんばりたい」と述べました。

 志位氏はまた、政界再編や部分連合の動きがあることについて問われ、「消費税と社会保障という国の根幹にかかわる二つの大問題で、悪い政治を無理やり通す事実上の『大連合』の状態がつくられていることは重大だ」と指摘。「国民のくらしを痛めつけ、民主主義を破壊する3党の政治を許していいのか。こういう悪い政治の根っこにある『財界中心・アメリカいいなり』という『二つの害悪』を断ち切る改革に進むのか。このことが問われている」と強調しました。