2012年5月20日付「しんぶん赤旗」首都圏版に掲載

日本の夜明け 党躍進で

志位委員長 改革のビジョン語る


 日本共産党の志位和夫委員長は18日夜、千葉県流山市で開かれた党演説会で日本改革のビジョンを語り「財界・米国いいなりの政治を断ち切れば展望が見えてきます。いま歴史的前夜にあります。日本共産党の躍進で日本の夜明けを」と訴えました。会場は聴衆から「そうだ」「がんばれ」との声援がたびたび飛び、明るく力強い雰囲気に包まれました。


各地で党演説会

千葉・流山

写真

(写真)位和夫委員長の演説を聞く人たち=18日、千葉県流山市

 流山市を含む千葉県の東葛地域は、原発事故による放射線量が局所的に高い「ホットスポット」などと報じられてきました。志位氏が昨年行った国会質問に対して、首相は“国の責任で除染する”と答弁。「しかし」と志位氏。「一部をほじくるだけで、面の除染をせず、お金も出していない」と批判。「最後まで、国に責任を持って除染をやらせるために力を尽くします」と表明しました。

 志位氏が“財界いいなり”の政治を断ち切ることで、「原発列島はもうやめて、自然エネルギー大国日本をつくろう」「原発ゼロの日本をつくろう」と訴えると、ひときわ大きな拍手がわきました。

 導入時も税率を上げたときも「福祉のため」と唱えた消費税。「一つでもよくなった福祉がありますか?」。志位氏の問いかけに、会場から「ない!」の声。政府の「一体改革」が社会保障と増税の「一体改悪」である実態を具体的に告発した志位氏。「国民いじめの政治にノーの審判を下しましょう」と訴えました。聴衆は「よし」「そうだ」の大きな拍手で応えました。

 演説会では、畑野君枝衆院南関東比例候補が、除染費用の国庫補助を求める地元住民との共同を紹介。「国の責任ある対応が求められている」と訴えました。

 かりの満衆院千葉7区候補も「放射能問題の解決に向け、先頭に立って頑張りぬく」と力を込めました。

 地元の党と後援会は、演説会成功に向けて案内ビラを全戸に配布し、党市議団が各種団体を訪ねて参加を呼びかけ、「ぜひ聞きにいきたい」(建設業関係団体幹部)など高い関心が寄せられました。

 3歳の息子と参加した高原ゆり恵さん(28)は「放射能問題への国の責任が感じられないと思った。安全と言い続けているけど、将来子どもに影響が出たらどう責任を取るつもりなのか」と語りました。25歳の男性は「志位委員長の話は、理想を理想のままにしない共産党らしい立場が良くでていた」と感想を寄せました。