2009年4月6日(月)「しんぶん赤旗」

北朝鮮のロケット発射について

志位委員長が談話


 日本共産党の志位和夫委員長は五日、北朝鮮のロケット発射について、次の談話を発表しました。

 北朝鮮のロケット発射にたいして、わが党は強く自制を求めてきた。地域の平和と安定に緊張をもたらす恐れのある北朝鮮の今回の行動は、極めて遺憾である。

 発射されたものが何であるかを見極めたうえで、あらためて党としての見解を明らかにするが、今後の対応で何より重要なことは、国際社会が北朝鮮による核兵器開発を終わらせるという最も重要な目的達成のための外交努力を続けることであり、六カ国協議の場での対話を再開するためのあらゆる努力をおこなうことにある。

 志位和夫委員長は五日、遊説先の三重県鈴鹿市で、記者団から北朝鮮のロケット発射と国連安保理決議との関係について問われ、「打ち上げられたものが仮に人工衛星であったとしても安保理決議に違反する、そして追加制裁が必要だという立場にはわが党はくみしえない」とのべました。

 志位氏は、「そういう立場は、結局、外交的な交渉によって北朝鮮に核兵器開発を放棄させるということの障害になると考える」「私たちは、あくまでも外交的な交渉によって北朝鮮に核兵器開発を放棄させることが大事であり、この最大の目標をしっかり握ってあらゆる努力を尽くすべきだということを、この局面で強調しておきたい」とのべました。