2012年2月24日(金)
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日本共産党の志位和夫委員長は23日、国会内で薬害肝炎全国原告団の山口美智子代表から要請を受け、懇談しました。山口氏は、薬害の根絶と恒久対策に向けて医薬品行政を監視する独立した第三者機関を速やかに設置するという約束が守られていないとのべ、政府への働きかけを要請。志位氏は「二度と薬害を繰り返さないという皆さんの思いが実るよう全力をあげます」とのべました。
第三者機関の設置は、血液製剤「フィブリノゲン」を原因とするC型肝炎の原告団と国の基本合意(2008年)に基づくもので、歴代の厚生労働相も実施を約束していました。ところが同省は、厚生科学審議会の下に暫定的に機関を設置することで、合意を骨抜きにしようとしています。
山口氏は「いてもたってもいられず、今日、福岡から駆けつけてきました」とのべ、「今国会に法案を提出する約束だったのに、予定にもあがっていません。私たちは誰も被害者や加害者にしたくない。そのために独立した第三者機関を速やかにつくってほしい」と訴えました。
志位氏は「皆さんが多くの犠牲を払いながら勝ち取った基本合意を棚上げにすることは許されません。私たちが一緒にたたかってきた問題でもあり、願いに応える独立した第三者機関がつくられるよう、他党にも働きかけていきたい」と応じました。