2012年1月12日(木)
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在日本大韓民国民団(民団)中央本部は11日、都内で新年会を開きました。日本共産党の志位和夫委員長が来賓の祝辞を述べ、鄭進(チョンジン)民団中央本部団長、申珏秀(シンガクス)駐日韓国大使、李相得(イサンドゥク)韓日議連会長ら内外の参加者と懇談しました。(志位氏の祝辞)
志位氏は韓国語で新年のあいさつをし、昨年の東日本大震災での民団、韓国からの支援に感謝するとともに、今年は日韓関係にかかわって3点に取り組みたいと述べました。
志位氏は、(1)日朝平壌宣言、6カ国協議の共同声明に基づき、核、拉致、過去の清算などを包括的に解決し、北東アジアに平和的環境をつくるために力を尽くす(2)「従軍慰安婦」問題の解決も含めて、歴史問題の清算をはかってこそ未来へ向けた友情が築ける(3)永住外国人への地方参政権の実現のため超党派で前に進めたい―と述べ、大きな拍手を受けました。
鄭団長は、東日本大震災で国籍の垣根を越え被災者支援に力を尽くす中で、「同胞と地域の絆が広がり固くなった」と振り返り、地域社会の一員として永住外国人の地方参政権を必ず実現したいと強調しました。北朝鮮の動きにも触れ、北東アジアの安定と発展には、「特に韓日関係が大事だ」と述べました。
申大使は、「力を合わせ(世界経済危機などの)難局から抜け出そう」との李明博(イミョンバク)大統領のメッセージを代読。李韓日議連会長は、「韓日の未整理の問題に、より多くの人が関心を持ってくれれば、両国の友好、未来は明るい」とあいさつしました。
新年会には日本共産党から志位氏のほか、緒方靖夫副委員長、穀田恵二衆院議員、笠井亮衆院議員らが出席しました。