2011年11月15日(火)
|
国と東電に正面から堂々とモノが言える日本共産党の躍進を何としても―。原発災害からの復興がかかった福島県議選(20日投票)に向け、志位和夫委員長は13日、県内5カ所(いわき市、郡山市、福島市、伊達市)を駆け巡り、3月11日以前の当たり前の生活を取り戻したいという「オール福島」の願いを託してほしいと訴えました。買い物や犬の散歩にきた人も耳を傾けて聴衆の輪がぐんぐん膨らみ、「本当だよ」「その通り」としきりにうなずいて拍手を送りました。
冒頭、志位氏は野田佳彦首相の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加表明に怒りを込めて抗議し、撤回を求めました。大震災と原発災害に苦しむ福島に追い打ちをかけるTPP参加は「まともな政治のやることではない」と批判し、暴走ストップを呼びかけました。
続いて志位氏は、県民の切実な四つの願いを日本共産党に託してほしいと語りました。(1)放射能汚染の除染や食の安全の確保に国の総力をあげさせる(2)原発事故による損害を全面賠償させる(3)庶民増税によらずに復興財源を確保する(4)福島原発はすべて廃炉にし、「原発ゼロの日本」をつくる―ことです。
農民連と協力して日本共産党県議団が東電と直談判し、モモに続いて柿の損害も全面賠償を約束させたことを紹介。「東電にモノを言える日本共産党を伸ばしてあらゆる損害を賠償させましょう」と呼びかけると、聴衆は「よし」の声や大きな拍手にわきました。
自民党の県議会議長の反省の弁を引きながら、原発建設に一貫して反対して危険性を指摘してきた日本共産党の姿を語ると、買い物にきた女性も「子どもを遊ばせるのも不安で原発はもういや。共産党の議員さんは頼もしい」(いわき市・35歳)と共感を寄せました。
党県議団は現有3議席から5議席以上への躍進で議会交渉会派をめざします。志位氏は、かつて5議席をえたときに乳幼児医療費無料化の制度を全国トップ水準に拡充させたことを紹介して、「日本共産党を伸ばせば県政は大きく変わります」と力をこめ、盛んな拍手に包まれました。