2011年9月16日(金)「しんぶん赤旗」

肝心要の問題に答えず

志位委員長 首相答弁を批判


 日本共産党の志位和夫委員長は15日、代表質問後に国会内で記者会見し、野田首相の答弁について「私が提起した肝心要の問題について答えがなかった」と感想を述べました。

 増税、TPP(環太平洋連携協定)、水産特区など復興に逆行する問題点についても、原発の再稼働や沖縄の普天間基地の問題についても、「官僚の書いた紙を読むだけで、私が提起した核心部分についてかみあった答弁をやろうという姿勢がなかった」と批判。予算委員会で問題点をただす必要があると述べました。

 首相が原発の「安全神話」を「反省する」といいながら、原発の再稼働は事業者、原子力安全・保安院、原子力安全委員会が判定すれば認める方向を示したことについて、「結局『安全神話』にとらわれた対応をしている」と指摘。放射性物質の除染についても、志位氏が20ミリシーベルトで線引きする政府の方針を批判したのに対し、首相がその方針に即して除染を進めるとしか答えなかったことをあげ、「言葉は丁寧だが、誠実な答弁だとはいえない」と述べました。