2011年5月24日(火)「しんぶん赤旗」
全国革新懇は23日、東京都内で代表世話人会を開き、東日本大震災以後の情勢と革新懇運動などについて議論しました。日本共産党の志位和夫委員長が出席しました。
救援・復興活動に取り組んだ各団体が、「住宅と工場が全壊した中小業者で補償対象となるのは住宅だけ。再建のため工場も補償を」(全商連)、「震災関連死が500人を超える。きめ細かな医療支援がいっそう求められている」(全日本民医連)など、震災2カ月の被災地の実態と課題を報告しました。
生活再建にあたっては「せめてゼロからのスタート」が共通の要求になっていることが強調され、国民的共同を進める革新懇として要求実現に取り組み、住民・国民の合意形成づくりに奮闘する決意が語られました。
また、原発縮減・廃止の世論が過半数に達するなど、震災・原発事故を通じて国民の政治意識が劇的に変化していること、どの勢力が被災者のために真剣に取り組んでいるのかが鮮明になっており、新しい方向を打ち出す革新懇の役割が大事になっていることが強調されました。
革新懇運動では、全国の地域、職場、青年革新懇が被災地の救援・募金活動に取り組むとともに、自治体に避難計画を見直す要請など災害に強いまちづくりの取り組みが行われていることが報告されました。また、原発問題で自治体・電力会社への要請・交渉も行われ、東京・地下鉄革新懇で100人を超す参加で原発問題の学習会が開かれています。