2011年3月25日付「しんぶん赤旗」に掲載

逆立ち県政変えよう

志位委員長、かもい候補応援

神奈川知事選


 神奈川県知事選に新日本婦人の会県本部副会長の、かもい洋子候補を擁立した「平和ですみよい民主県政をつくる会」は24日夕方、横浜駅西口で、日本共産党の志位和夫委員長を弁士に街頭演説を行いました。

 志位氏は、神奈川県知事選には3候補が立候補しているが、かもい候補以外の2人を応援しているのは、自民・民主・公明・みんなの党の県政「オール与党」が二つに分かれたものだと指摘。県政転換の願いは、かもいさんに託してほしいと呼びかけました。

 志位氏は、国難ともいうべき東日本大震災と原発事故にどう立ち向かうかを力強く語った上で、災害から住民の命を守るためには、学校、公共施設、住宅などの耐震化とともに、普段からの医療、介護、福祉、子育ての基盤の強いネットワークが大事だと力説しました。

 ところが、神奈川は「オール与党」県政のもとで、県民1人あたりの住民税は全国2位の高さなのに、民生費(福祉費)は45位、教育費や保育園数は47位と最下位だと指摘。一方で返済無用の助成金「インベスト神奈川」で大企業には573億円もつぎ込もうとしていると告発しました。

 志位氏は、この逆立ちした姿勢が防災対策でもあらわれていると指摘。「県地震災害対策計画」(2005年)で「自らの身は自らで守る」ことが「県民の責務」とされていることを明らかにすると、聴衆から驚きと怒りの声があがりました。「自己責任」の名で福祉を切り捨てる政治が、災害の時まで「自己責任」を押し付けようとしていることは許せないと訴えると、大きな拍手がわきおこりました。

 その上で、「『インベスト神奈川』はやめて、福祉と防災にこそ大切な税金を使えと声をあげよう」と訴えると聴衆からいっせいに「そうだ」の声と拍手が。志位氏の「かもいさんを知事に押し上げ、『福祉・防災のまちづくり』をみんなの力でなしとげよう」との訴えに、大きな拍手と歓声がおこりました。

 かもい氏は、「みなさんの力で女性知事を誕生させてください。災害のない安心した県政を」と訴えました。