2011年4月9日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は8日、神奈川県川崎、横浜、藤沢の各市を回り「戦後未曽有の大災害のもとで、政党の真価が大本から問われています」と語りかけ、被災者支援と復興、原子力・エネルギー政策の転換、「福祉・防災のまちづくり」についての日本共産党の政策を心をこめて訴えました。
このなかで、原発問題について、選挙期間中、他党が「だんまり」をきめこんでいることについて、「民主党、自民党、公明党、みんなの党、どの党もそろって、国民だれもが不安を募らせているこの国政の大問題について、一言も語ろうとしません。そろって『安全神話』を信奉し、原発大増設路線を推進してきたからです。その反省が求められます。反省なしに『だんまり』の党では、大切な国民の命を託すことはできません」と指摘。「日本共産党は、大震災がおこってにわかにこの問題を言い出したのではありません。三十数年前から国会で、その危険性を指摘し、原子力行政の転換を求め続けてきた政党です。科学の立場で国民の命に責任をおう日本共産党をどうかのばしてください」と訴えました。
志位氏は、演説の最後につぎのように語りかけました。
「いま私たちの前には、国難ともいうべき大震災があります。この大災害のもとで多くの人々が苦しんでおり、何としてもこの危機を打開しなければなりません。しかし日本国民が英知と力を結集してこの国難をのりこえるならば、そのさきには新しい日本をつくる道が開けます。国民の命が大事にされる日本、だれもが人間らしく生きることができる新しい日本への扉が開けます。この選挙を、大震災をのりこえ、新しい日本をつくる世直しの選挙にしていこうではありませんか。そのために残る2日間、最後の瞬間まで、日本共産党へのご支持の輪を広げに広げてください。大激戦を勝ち抜かせてください」
横浜市日吉駅前で演説に足を止めた慶応大学4年の男子学生は、「あの原発問題で共産党がずっと警告を発していたことなんてみんな知らないと思う。共産党は間違ったことを言っていない。メディアももっと取り上げてほしいし、友達にも知ってほしいと思った」と党への支持を固めました。