2011年3月5日(土)「しんぶん赤旗」
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神奈川県知事選・県議選・川崎市議選(4月10日投票)の必勝に向けて同市内で4日、志位和夫委員長を弁士とした日本共産党演説会が開かれました。
冒頭、JA神奈川県中央会の瀬戸浩一常務理事が、党発行のパンフレット『これならわかるTPP(環太平洋連携協定)』について「わかりやすい。ぜひお勧めしたい」と紹介。「農業だけでなく国民の生活に大きな影響を与える問題」とTPP反対のたたかいを呼びかけ、大きな拍手を受けました。
志位氏は国政のゆきづまりを打ち破る展望を縦横に語り、神奈川県政と川崎市政のあり方に話を進めました。
共産党を除く全政党が「オール与党」の県政・市政のもとで、かつて「子育て日本一」を誇った川崎市は待機児童が政令市最悪の3609人(倍率10倍以上)に上る「子育てたいへん」の街に変ぼう。安上がりの保育園整備計画で園庭がない認可保育園も急増しています。県は「保育所は政令市の仕事」と補助も支援もしません。
志位氏は、むねた裕之県議予定候補(川崎市中原区)の「子育て・教育応援プラン」を紹介。むねた予定候補と共産党市議団10人の力で待機児童をなくし、「子育てするなら川崎で」といわれた環境を取り戻そうと呼びかけると、参加者は盛んな拍手で応えました。
志位氏はまた、県が大企業に巨額の税金をつぎ込み、雇用を創出するどころか喪失させている「インベスト神奈川」を告発。船の来ない港に1千億円、周辺道路と合わせて数千億円をつぎ込む市の川崎港巨大化計画についても、90年代につくった川崎港コンテナターミナルが「巨大な釣り堀」と化した前例をあげて批判しました。
他方、川崎市の中小企業予算はわずか10億円。志位氏はこの逆立ちをただし、世界トップクラスの技術をもつ中小企業を応援してこそ元気な川崎が復活すると力説し、大きな拍手に包まれました。
演説会では、地元の下小田中ジュニア野球部元コーチの男性が自分の体験をもとに、「住民の要求に心から取り組んでくれるのは共産党だけです」と応援のあいさつ。かもい洋子県知事予定候補(平和ですみよい民主県政をつくる会)が「地域経済を足もとから温める神奈川を」と訴えました。
川崎市内の県議、市議予定候補が紹介され3人の市議予定候補があいさつ。定数3で議席獲得をめざす、むねた県議予定候補は「議会改革に取り組み地元に役立つ県議としてがんばりたい」と決意を述べました。