2011年2月23日(水)「しんぶん赤旗」

県民と議会結ぶパイプ太く

神奈川知事・議員選勝利へ 志位委員長訴え

藤沢


 神奈川県の日本共産党湘南地区委員会は22日、藤沢市内で志位和夫委員長を弁士に、県知事・県議選(4月10日投票)、市議選(同24日投票)の勝利に向けた演説会を開きました。志位氏は経済、貿易、税と社会保障、外交、地方政治の各分野にわたって閉塞(へいそく)を打ち破る展望を語り、聴衆は盛んな拍手と声援を送りました。


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く演説会参加者=22日、神奈川県藤沢市

 菅政権が推進する環太平洋連携協定(TPP)について、食料の安定供給ばかりか日本の経済主権をも失わせるものだと批判した志位氏。関税以外の貿易障壁(非関税障壁)も撤廃の対象だと指摘し、米国の規制緩和要求には“冷凍フライドポテトへの大腸菌付着を認めろ”という主張まであると紹介すると、どよめきが広がります。志位氏は「亡国」「売国」のTPPに国民の連帯でストップをかけようと呼びかけ、大きな拍手に包まれました。

 米軍基地をめぐって志位氏は、米兵の酒気帯び運転による県民の死亡(藤沢市内)、米軍ヘリからの機材落下(寒川町)などの事故多発を告発。「沖縄に連帯して基地のない神奈川をめざしましょう」と訴えました。

 神奈川県議会では、自民も民主も公明もみんなの党も知事提案に何でも賛成する「オール与党」。県民1人当たりの住民税は全国2位の高さなのに、老人福祉費は45位、教育費と保育園数は47位というありさまです。

 志位氏は、▽高すぎる国保料(税)の値下げや、県内実施率わずか16%の中学校給食の実施など福祉と暮らしを最優先にする▽安全性に不安の広がる武田薬品の研究所に「インベスト神奈川」で80億円つぎ込むなどの大企業への大盤振る舞いをただす―という県政の転換を呼びかけ。4年間の紹介署名数で共産党県議1人が全体の99・8%を占めたことを紹介し、県民と県議会を結ぶ一番太いパイプである共産党の前進を熱く訴えると、割れるような拍手がわき起こりました。

 かもい洋子県知事予定候補(平和ですみよい民主県政をつくる会)は、「暮らしも子育ても平和も安心な県政をつくりたい」と訴え、沼上つねお県議予定候補(藤沢市区)は、「米軍機の爆音のない静かな空を取り戻す」と党議席奪還への決意を述べました。4市の市議予定候補があいさつしました。

 演説会に初めて参加した寒川町の女性は、「演説を聞いて、もやもやしていた胸がすっきりした。言っていた政策を実行に移してくれるよう私たちも力を入れないといけないと思いました」と話していました。