2011年2月8日付「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は7日、党本部でルクマン・フェーリ駐日イラク大使の来訪を受け、懇談しました。
フェーリ大使は、挙国一致の新政府の発足を受け、新たな国づくりに取り組んでいるイラクの現状について説明しました。そして日本との両国関係の発展に力を尽くしたいと述べるとともに、日本共産党との間で「長期的かつ友好的な関係をつくりたい」とのべました。
志位氏は、大使の言葉に「私たちも同じ気持ちです」と述べるとともに、イラク国民が多くの困難を克服しながら進めている新たな国づくりの努力に敬意を表明しました。そのうえで、イラク問題で日本共産党が、「2003年の米軍の行動は、国連の授権を得ない侵略であったとして厳しく批判した」、「フセイン政権には厳しい批判的立場を持っていた」、「国際社会はイラク国民の自決権を尊重して、外部からの干渉を慎むべきだ」との立場を取ってきたことを紹介しました。
大使は、この問題についての開戦当時の志位委員長の見解を読んだことにも触れながら、旧フセイン政権が残したあしき遺産の克服や近隣諸国との関係改善の取り組みなどについて説明しました。
志位委員長とフェーリ大使は、中東情勢や日本の政治状況など関心のある問題についても意見交換しました。
懇談には、日本共産党の緒方靖夫副委員長、森原公敏国際委員会事務局長、イラク大使館からムクリス・アリ・ラジャブ一等書記官が同席しました。