2010年12月6日(月)「しんぶん赤旗」
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【シエムレアプ(カンボジア北西部)=面川誠】プノンペンで1〜3日に開かれた第6回アジア政党国際会議(ICAPP)に参加した日本共産党の志位和夫委員長ら各国政党代表は4日、ソク・アン副首相・ICAPP組織委員長の案内で、同国北西部のアンコール遺跡群を見学しました。
志位氏は、この中で、デベネシアICAPP共同議長、ネパールのマダブ・クマル・ネパール首相、韓国の金炯旿(キムヒョンオ)前国会議長や黄震夏(ファンジンハ)ハンナラ党国会議員、インドネシアの代表などと歓談しました。
アンコール王朝(9〜15世紀)時代の寺院などが多数残る遺跡群は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産の一つ。12世紀前半に建てられたアンコール・ワットはヒンズー教の寺院で、クメール建築の最高傑作といわれています。
志位氏は、空にそびえる塔や、神話を題材にした壁面のレリーフを見ながら、「アンコール文明のダイナミックな力、その息づかいを感じ、一つひとつの遺跡の迫力と美しさに息をのむ思いです」と感想を語りました。
12世紀末の都市跡アンコール・トムのバイヨン寺院では、観音菩(ぼ)薩(さつ)の四面像、王宮や庶民の生活を描いたレリーフが次々と現れます。
仏教寺院タ・プロームの遺跡では、至る所で巨木の根が絡み付いており、遺跡と自然が一体となってつくりだす景観に、参加者から感嘆の声があがりました。
アンコール・ワットを間近に望み、目に染みるような緑の木々に囲まれた屋外での昼食会を主催したソク・アン氏は、「アンコール遺跡はカンボジア国民の魂の中核です」とのべて、遺跡の保存、修復の取り組みについて説明しました。志位氏は、ソク・アン氏に対し、あらためて会議成功への心からの祝意をのべるとともに、主催政党としての尽力に感謝を伝えました。
カンボジアで開かれていたアジア政党国際会議(ICAPP)の第6回総会に出席していた日本共産党の志位和夫委員長は5日早朝、帰国しました。
【プノンペン=面川誠】日本共産党の志位和夫委員長は、36カ国、89政党が参加したアジア政党国際会議(ICAPP)で、各国参加者と懇談・交流し、世界とアジアの平和などの諸問題、両国関係、両党関係について幅広く意見を交換しました。志位氏が懇談・交流した主な各国参加者は以下のとおりです。
インド インド共産党=ファミーム・ファイジー全国委員会書記
インドネシア 福祉平和党=デニー・テウ議長
カザフスタン ヌル・オタン(人民民主党)=エルマン・ムフタル政治評議会委員
韓国 金炯旿(キム・ヒョンオ)前国会議長、ハンナラ党=黄震夏(ファン・ジンハ)国会議員
シリア シリア共産党=バクダーシュ書記長
スリランカ 統一国民党=ダヤ・ガマゲ東部州議会議員
タイ スラキアット元外相
中国 中国共産党=李源潮政治局員
ネパール マダブ・クマル・ネパール首相、ネパール共産党(統一マルクス・レーニン主義)=K・P・オリ国際部長
パキスタン パキスタン・ムスリム連盟(Q)=ムシャヒド・フセイン・サイード幹事長
バングラデシュ アワミ連盟=アブドゥル・マティン・カスル元法務大臣、国民党(エルシャド派)=モハメド・ミア学生組織書記次長
フィリピン フィデル・ラモス元大統領、デベネシア元下院議長(ICAPP共同議長)
ブータン リンジン・ジャムツォ・ブータン平和発展党党首秘書
ベトナム ベトナム共産党=ホアン・ビン・クアン対外委員長
マレーシア モハメド・ラジ・アブドゥル・ラーマン外務省事務総長
モルディブ アハメド・ラティーフ駐北京大使
モンゴル エンクサイカン元首相
ラオス ラオス人民革命党=トンサバン・ポンビハン対外委員会委員長
レバノン ラシェド・ファイエド「未来運動」政治局員(ハリリ首相の政党)
国連 アンワルル・チョードリ前事務次長
鄭義溶(チョン・ウィヨン)ICAPP共同議長・事務局長