2010年11月16日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党沖縄県委員会は14日、那覇市内で、志位和夫委員長を迎えての沖縄・宜野のたたかいの勝利をめざす総決起大会を開きました。
県内各地から参加者がつめかけ、会場の那覇市民会館大ホールは開会までに1階は満席となり、間もなく2階席もいっぱいに。各弁士が壇上に勢ぞろいすると会場には「ウオーッ」という地鳴りのような歓声と拍手、指笛が響きわたりました。
「私はぶれません」。イハ洋一氏(前宜野湾市長)は「知事として県民の先頭に立ち、沖縄に新しい基地建設は許しません」「自公県政のもとで損なわれた福祉や教育を取り戻し、県民のための県政を実現したい」とこん身の力で訴えました。
安里タケシ氏は「イハ市政を継承・発展させ、雇用拡大・経済活性化を」と表明しました。
志位氏は、1月の名護市長選に続いて、沖縄と宜野湾のたたかいで勝利すれば、県、名護市、宜野湾市が、日米両政府のどんな圧力もはね返すスクラムを組むことができると力説しました。
最大の争点――普天間問題では、「県内移設反対」「普天間基地閉鎖・撤去」という県民の総意の先頭に立てるのは誰かが問われていると指摘。「選挙戦の争点は極めて鮮明です。『県内移設反対』を堂々と主張するイハさんか、『県内移設反対』とは『言わない』と明言している現職か」「イハさんこそ県民の総意実現の先頭に立てる政治家だ」と強調しました。
沖縄経済では、基地こそ発展の最大の障害物であり、基地をなくしてこそ発展の道があると指摘。県建設業協会の元会長も、政府も、その事実を認めているのに、これを認めないのが現知事だと語り、イハさんを押し上げて、基地撤去後の素晴らしい沖縄のプランをつくろうと訴えました。
さらに、現職のような「本土企業・カジノ誘致頼み」ではなく、イハ氏の掲げる「沖縄の特性をいかした産業の振興」にこそ、沖縄経済発展の大道があると強調。現職による六つの県立病院の切り捨てをやめさせて、「イハさんで住民福祉と暮らしを守る機関としての県政を取り戻そう」と訴えました。
最後に志位氏は、米元高官がイハ氏が勝利すれば「辺野古移設は不可能になる」と発言していることを紹介。「県民がひとつにまとまれば必ず歴史は動きます」「最後まで頑張りぬいて勝利をかち取ろうではありませんか」と訴えると、聴衆から拍手や指笛がわき起こりました。
日本共産党の赤嶺政賢県委員長のあいさつで始まった同大会は、イハ後援会共同代表の瑞慶覧(ずけらん)長方(ちょうほう)・元沖縄社大党委員長、沖縄県統一連の伊集(いじゅ)唯行(ただゆき)代表代行、社民党県連委員長の新里(しんざと)米吉県議、社大党委員長の糸数慶子参院議員がそれぞれ連帯あいさつしました。駆け付けた上間明・西原町長らが紹介されました。