2010年11月28日付「しんぶん赤旗」に掲載

イハさん勝利で 沖縄は必ず変わる

志位委員長、最終日の訴え

沖縄知事選


 日本共産党の志位和夫委員長が27日、沖縄県知事選のイハ洋一候補応援のため那覇市内で行った訴えは以下の通りです。


 みなさん。知事選は大接戦、大激戦です。最後まで頑張り抜いてイハ洋一さんを必ず県知事に押し上げようではありませんか。(「そうだ」の声、指笛、拍手)

 イハさんが勝利すれば、沖縄は必ず変わります。

日米両政府に県民総意を堂々と言える県政に

 第一に、米軍基地の問題では、日米両政府にモノがいえない知事から、日米両政府に県民の意思を堂々と主張できる知事へと大きく変わることは間違いありません。(大きな拍手)

 沖縄県民の総意は、全会一致の県議会決議、9万人の県民大会などで繰り返し確認されてきたように、「県内移設反対」「普天間基地の閉鎖・返還」です。

 現職候補は、1回でもこの総意を日米両政府に言ったことがあったでしょうか(「ない!」の声)。はっきり言ったことは一度たりともなかったではありませんか(「そうだ」の声、拍手)。今回の選挙戦でも、「県内移設反対」とは最後まで言わなかったではありませんか。だからこそ、「辺野古移設」押しつけの民主党政権の防衛大臣は「仲井真さんに勝ってほしい」といい、本土の自民、公明が挙げて応援しているのです。「辺野古移設」押しつけ連合に負けるわけにはいかないではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 イハさんは、県民の総意をつくる先頭にたち、その実現のために行動してきた政治家です。普天間基地を抱える宜野湾市長が「県内移設反対」をいうのは勇気が必要だったと思います。しかし、イハさんがぶれずに頑張り抜いたからこそ、県民は「県内移設反対」で一つにまとまれました(拍手)。イハさんの勝利で、普天間問題を終わりにしようではありませんか(拍手)。基地のない平和な沖縄をつくろうではありませんか。(「よし」の声、大きな拍手)

基地依存から、沖縄の特性生かした経済へ

 第二に、沖縄経済の問題では、基地依存、本土企業頼み、カジノ誘致という間違った道から、沖縄の特性と優位性を生かした経済振興へと大きく変わります。

 みなさん。基地とパッケージの振興策では経済が良くならないことは、名護市の前市政の失敗で明らかではありませんか(拍手)。現職候補がすすめた本土企業誘致で、増えたのは非正規雇用と、「働く貧困層」だけだったではありませんか。カジノ誘致で呼び込むのは観光客でなく暴力団です(「そうだ」の声、拍手)。現職候補では、沖縄経済を良くすることはできません。(拍手)

 イハさんが主張しているように、沖縄の特性と優位性を生かし、観光産業、農林水産業、中小企業、地場産業、伝統産業など、現に沖縄に根を張って頑張っている産業を応援する政治に転換してこそ、沖縄経済を立て直すことができます。(大きな拍手)

県政に「福祉の心」をとりもどす

 第三に、自治体のあり方では、県政に「福祉の心」をとりもどすことができます。

 現職候補のすすめている六つの県立病院の独立行政法人化、県立浦添看護学校の廃止・民間移譲に不安と怒りが広がっています。イハさん勝利で病院と看護学校を守ろうではありませんか。(「よし」の声、大きな拍手)

 イハさんのお母さんは、沖縄戦で深い傷を負い、家族9人のうち7人を戦争で失い、母一人子一人でイハさんを育て上げたとうかがいました。イハさんで沖縄県政に「沖縄の心」「福祉の心」をとりもどそうではありませんか。(大きな拍手)

 42年前の主席公選での屋良朝苗(やら・ちょうびょう)さんの勝利は、本土復帰への決定的力となりました。県民が一つにまとまれば歴史を動かせます。イハ洋一さんで新しい沖縄をつくろうではありませんか。(「よし」の声、指笛、大きな拍手)