2010年10月29日(金)「しんぶん赤旗」

私学学費の無償化を

千葉の父母ら、志位氏と懇談


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(写真)私学をよくする千葉県父母懇談会の高橋教雄(左から2人目)、中村淳子(右から2人目)両副会長らと懇談する志位和夫委員長(中央)=28日、党本部

 「私学をよくする千葉県父母懇談会」の代表は28日、日本共産党の志位和夫委員長と党本部で懇談し、国の就学支援金制度を拡充し私立高校の実質無償化実現などを要請しました。志位氏は「教育の機会均等の原則からいっても公立、私立学校にかかわらず平等なあつかいが当然求められるべきだ」とのべました。

 父母懇談会の高橋教雄副会長や2人の子どもを私立高校に通学させた経験をもつ中村淳子副会長ら4人が出席。「公立が無償になり私立の高い学費が格差のなかで放置されている」「学費の長期滞納者が増え深刻。授業料の減免を受けても施設設備費などの滞納を理由に卒業証書が与えられないこともある」と現状を訴え、経済的理由で中退する生徒が出ないように国の予算措置を拡充することなどを求めました。

 志位氏は、公私問わず学費が無償だというヨーロッパの例や北欧のフィンランドが競争教育を追放した結果、学力が世界でもトップレベルになったことなどに言及。「教育や福祉に責任をもつのは国として当然の責任だ。高学費の抜本的な減免や教育の無償化、矛盾やゆがみをもちこむ競争教育の一掃にこれからも全力で取り組んでいきたい」と語りました。