2010年6月28日付「しんぶん赤旗」に掲載

増税反対の党大きく

名古屋・京都 志位氏訴え 熱い共感

愛知で、かわえ氏 もとむら氏

京都で成宮氏


 投票日(7月11日)が2週間後に迫る大激戦の参院選で、日本共産党の志位和夫委員長は27日、名古屋市と京都市に入り、各候補とともに、比例代表と選挙区の「二つの勝利」で消費税増税勢力に痛打を、米軍・普天間基地は無条件撤去を、と熱く訴えました。

 名古屋駅西口前には、「消費増税ストップ」「がんばれ!共産党」などのぼりが林立。志位氏らが訴えると、駅前をぎっしり埋め尽くした聴衆から、拍手とともに、「よし」「そうだ!」と力強い歓声と拍手が何度もあがり、人波がどんどん膨らみ、周囲は熱気に包まれました。

 かわえ明美比例候補は、「労働者派遣法の抜本改正がどうしても必要。抜け穴をふさぐため、どうか国会へ押し上げてください」、愛知選挙区(定数3)のもとむら伸子候補は、「大企業減税の財源づくりのための消費税増税には絶対反対」と訴えました。西田しずお比例候補も決意を語り、各氏に盛んな拍手が送られました。

 「用事で名古屋にきたけど、志位さんの演説会があると知り立ち寄った」という滋賀県で製造業の派遣労働をしている男性(23)は、「消費税は5%でも困っているのに、自民も民主も暮らしが分かっとらん。僕らみたいな弱いもんをよく理解してくれる共産党が議席をたくさんとるべき」だと語りました。

 京都市の四条河原町では、連日奮闘中の党員・後援会員とともに、「共産党に悪いイメージはない。話を聞いてみたくて」と駆けつけたフリーターの若者や「あっ、志位さんや」と足を止める人も次々。歩道をびっしりと埋めた聴衆が熱い拍手を送りました。

 訴えた京都選挙区の成宮まり子候補には宇都宮健児弁護士から期待のメッセージが寄せられました。

 志位氏が比例での党躍進を呼びかけるとともに、定数2でも勝利してきた京都の伝統にふれ、「京都の大事な2議席を増税派にわたすわけにはいきません。京都の底力を発揮すれば勝利の道は必ず開かれます。成宮さんを必ず国会に押し上げてください」と訴えると、聴衆は力強い拍手でこたえました。

 成宮候補は、「今度ほど、命、くらしがかかった選挙はない。消費税を増税する勢力には負けられません。願いを集めて消費税増税をストップさせましょう。必ず国会に押し上げてください」と訴えました。浜田良之比例候補も紹介されました。

 長岡京市から来た女性(58)は、「増税が法人税の減税とセットということに腹が立つ。菅さんのやり方はたくみで、鳩山さんより怖い感じ。日本共産党に頑張ってもらわなきゃ」と話しました。