2010年7月10日付「しんぶん赤旗」に掲載

大激戦 歴史動かす猛奮闘 最後まで

消費増税ストップ 比例5議席 東京・小池候補必ず

ビラ・電話 寸暇惜しんで


 最後の瞬間までどの党に願いを託すか有権者の真剣な模索が続くなか、投票日(11日)が目前となった参院選は、大激戦・大接戦となっています。菅内閣の支持率急落、投票先を決めていない有権者が約4割との調査も出ています。民主党は、菅直人首相が「消費税には一切手をつけない」などと“増税隠し”に躍起となっています。日本共産党は、志位和夫委員長と市田忠義書記局長が比例代表選挙での躍進と「猛追、あと一歩」の小池あきら東京選挙区候補押し上げのため、都内で小池候補とともに連続して訴え。志位氏は「最後の最後まで頑張りぬいたものが勝利をつかむ」と気迫を込め、奮闘を呼びかけました。志位氏はその後、横浜、東京・蒲田、市田氏は京都で党への支持を呼びかけました。党支部、後援会も、法定ビラを届けきり、対話・支持拡大や担い手を広げる活動で大飛躍・大爆発を起こそうと終日全力をあげました。


 「対話すればするだけ支持が広がる」。東京都墨田区の原つとむ区議の事務所では、党員、後援会員が次々と電話をかけました。女性の後援会員は「消費税増税をどう思いますか」と対話。一方で法人税減税がおこなわれることなどを説明すると22人中9人が支持を約束してくれました。

 京都市右京区の後援会員の女性は、自宅に泊めた旅行者や子どものPTA時代の役員など、全国130人以上に依頼。「他党派支持者からも支持を得ています」

 北海道旭川市の近文支部の粟野真理さん(58)は、他党支持者にも積極的に訴えています。公明党支持の男性にも消費税増税の狙いを説明すると、「あなたの話はもっともだ。共産党に入れる」。

 大激戦の東京選挙区・小池あきら候補を押し上げようと、全国一体となった奮闘もいっそう強まっています。党農業・農民後援会は、各地に支持を広げるよう連日呼びかけ。埼玉の後援会員が東京の親類に初めて支持依頼の電話をかけると「民主も自民もダメ。誰に投票しようか迷っていた」と語り、共産党は信頼できると支持を決めました。

 残す時間はあとわずか。党の議席の大切さを実感し、心を一つにした奮闘は続きます。愛知県設楽町の筋ジストロフィー患者の大久保巳司さん(57)は、ベッドの上から不自由な手で連日、電話をかけています。「障害者自立支援法の廃止など、党の躍進が人間の生きる条件をつくる、大きな意義を持つ選挙。最後まで支持を訴えます」