2010年7月9日付「しんぶん赤旗」に掲載

最後までの奮闘が勝敗分ける

比例5議席 東京・小池候補何としても

東京・埼玉 志位委員長が訴え


 大激戦となっている参院選の投票日(11日)まであと3日となった8日、日本共産党は幹部や比例候補・選挙区候補を先頭に、支部・後援会が比例5議席なんとしてもと、街頭からの訴えや対話・支持拡大に懸命のとりくみを繰り広げました。志位和夫委員長は、東京都内7カ所や埼玉・大宮駅前を駆け巡りました。市田書記局長も、愛知、岐阜、大阪でこん身の訴え。各所で、他党派陣営の宣伝と鉢合わせするなど、しのぎを削る激しい選挙戦となっています。


 「選挙はここからが勝負です。日本共産党と小池あきらさんの支持を最後の最後の瞬間まで広げてください」。志位委員長は、比例での党躍進と、大激戦・大接戦の東京選挙区(定数5)での小池あきら候補の必勝をなんとしてもと、猛暑の中、世田谷区から神奈川県境の町田市まで都内6カ所を小池候補とともに駆け巡って訴えました。

 夕方には埼玉・大宮駅前の街頭演説に駆けつけ、日本共産党への支持を呼びかけました。その後、ただちに都内に駆け戻り、北区赤羽駅前で午後8時ぎりぎりまでマイクを握りました。政党カーでの移動中も小池候補とともにデッキから支援を呼びかけ、沿道から熱い声援を受けました。

 志位氏は都内各地で「小池さんは猛追し、あと一歩まで追い上げています。小池さんの議席は東京都民、日本国民にとっての宝の議席。どんなことがあっても落とすわけにはいきません」と気迫を込めて支援を呼びかけました。

 選挙戦の論戦で菅直人首相の増税論の根拠が崩れ去ったことを語りながら、今回の消費税増税は大企業減税のための財源づくりであり「とりわけたちが悪い」と指摘。「絶対反対の声を日本共産党と小池さんにお寄せください」と訴えました。

 最終盤、菅政権の支持率が急降下し、「増税反対」世論が急増する中で、菅首相は追い詰められていると指摘。「今度の選挙で日本共産党を伸ばして、小池さんを競り勝たせて、『増税なし』の結果をつくろうではありませんか」と訴え、熱い拍手と歓声を受けました。

小池候補 気迫込め

 小池候補は、後期高齢者医療制度を撤廃して安心の医療制度をつくることなど「私にはまだまだやらなければならない仕事があります」と心から訴え、「東京の5議席のなかで、消費税増税を許さない、憲法を守り抜く私の議席を、なにがなんでも勝ち取らせてください」と強調。各地で繰り返し“小池コール”が響きました。

 足を止めて訴えを聞いていた世田谷区の会社員の男性(30)は「ネットでも、消費税増税と大企業減税がセットのシナリオだと話題になっています。共産党の言うことは正論だと思うので、共産党も選択肢にして投票先をしぼりこみたい」と語りました。

 高幡不動駅前で買い物帰りに聞いた女性(62)は「やっぱり消費税が上がったら困る。共産党を支持しているが、小池さんがそんなに厳しいたたかいだとは知らなかった。絶対に当選させてください」と感想を述べました。