2010年7月7日付「しんぶん赤旗」に掲載
「大激戦の終盤戦。一日一日が勝敗を分ける頑張りどころです」。参院選投票まであと5日となった6日、日本共産党の志位和夫委員長は岩手県盛岡市に駆けつけ、県庁前で、大門みきし比例候補らとともに大きな支援を呼びかけました。
志位氏は到着するとまず歩道を埋めた聴衆と次々と握手。駆け寄ってきて「3倍頑張ります!」と元気よく語る女性など先々で声援が送られ、盛んな拍手が起こります。
演説で志位氏は、この間の党首討論で、決着がついた消費税増税問題での菅直人首相との論戦をいきいきと再現しながら、「事の真相は、すっかり明らかになりました」「大企業減税のための消費税増税には絶対反対――この声をどうか日本共産党にお寄せください」と呼びかけ、大きな拍手を受けました。
大企業応援の経済政策では、経済も財政も国民生活も共倒れになると証明されたのに、菅政権は、自民党政治と変わらないことを行おうとしていると指摘。経済政策を暮らし応援に切り替える必要があると力説しました。
とりわけ農業の問題では菅政権が「新成長戦略」で、日豪EPA(経済連携協定)や日米FTA(自由貿易協定)について、期日を明示して締結・推進しようとしていることを示し、「この二つをやると、日本の酪農・畜産がつぶされ、82%ものコメがつぶされます。この亡国の道は絶対許すわけにはいきません」と訴え、盛んな拍手を受けました。
また、軍事費に縮減のメスを入れ、大企業・大資産家に応分の負担を求める日本共産党の財源論を力説した上で、“もう一つの財源”に言及。「大企業の229兆円の内部留保が生きた経済に使われていない。これを社会に還元させましょう」と話しました。
志位氏は、「日本共産党は、財政再建でも経済成長でも国民の利益にかなった対案をしっかり示している政党です」と支持を訴えました。
大門候補は、「残すところあと5日。皆さんの頑張りが世論を変えつつあります」と激励。「最後まで頑張り抜いて日本共産党を躍進させ、消費税増税にストップをかけましょう」と訴えました。
演説に耳を傾けた59歳の女性は「消費税増税は大企業減税の穴埋めのためだと説明してもらった。全力で支持を広げたい」と語り、51歳の女性は「財政のために消費税を上げても仕方がないと思っていたが、ほかに方法があるとわかった」と話しました。