2010年7月6日付「しんぶん赤旗」に掲載

「猛追、あと一歩」

小池候補 なんとしても

消費増税問題 論戦で決着

東京・池袋 志位委員長訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は5日、東京・池袋駅前で小池あきら参院選挙区候補、田村智子同比例候補とともに街頭演説し、参院選投票日まであと6日と迫る最終盤の情勢について、「菅さんの支持率はまっしぐらに落ちている。情勢は大激動です」と強調し、議席獲得へ「猛追、あと一歩」の小池氏の勝利を何としても勝ち取らせていただきたいと全力で訴えました。


 強い雨が降ったりやんだりを繰り返す曇天にもかかわらず、志位氏と小池氏の気迫の訴えに、聴衆の輪がぐんぐん広がります。駅前には幾重にも傘の輪ができ、駅構内も奥まで人でいっぱいになりました。

 東京選挙区は有力7人で定数5を争う大激戦です。志位氏が、「小池さんは『猛追、あと一歩』という状況です。小池さんの議席は日本国民全体の『宝の議席』です。どうか絶大なお力添えで大激戦を必ず勝ち抜かせていただき、小池さんを東京の代表として国会に送ってください」と心から訴えると、聴衆は大きな拍手と「がんばれ!」の声援、指笛で応えました。

 志位氏は、テレビの党首討論で消費税増税をめぐる菅首相の言い訳が完全に崩れ、消費税増税が福祉のためでも財政再建のためでもなく、大企業減税の財源づくりのためのものだという真相がすっかり明らかになったと指摘。「論戦の決着はつきました」と述べると大きな拍手が起こりました。

 そのうえで、菅内閣発足からわずかの期間に世論調査で内閣支持率と不支持率が逆転して不支持が上回り、消費税増税をめぐっても反対が賛成を上回ったという結果を紹介した志位氏が、「消費税増税に対する怒りが菅内閣をここまで追い詰めてきました。だからこそ、今度の参院選が重要です」「共産党を躍進させ、小池さんを押し上げて、『増税なし』の結果をつくろうではありませんか」と呼びかけると、割れるような拍手が起こりました。

 小池氏は、東京選挙区の有力候補のなかで、選挙公報で消費税問題に触れているのは自分だけだと紹介し、「東京選挙区で私、小池あきらが勝って、『消費税増税がなくなった』という選挙にしようではありませんか」と呼びかけました。そして「首都東京に、憲法を守り、消費税増税を許さない議席がどうしても必要です。大激戦、大接戦を何がなんでも勝ちぬかせてください」とこん身の力で訴えると、「がんばるぞ!」の大声援とともに、多くの聴衆が手を振って応えました。

 建物の壁際で雨をしのぎながら聞いていた86歳の男性は「今日の話はすべて同感。ソニーは12%しか法人税を払っていないのに、消費税が法人税減税の穴埋めに使われるなんておかしい」と話しました。