2010年7月4日付「しんぶん赤旗」に掲載

比例代表 大激戦 1票が当落わける

日本共産党躍進で増税勢力に審判を

志位委員長が訴え


 消費税増税阻止がかかった参院選は3日、最後の週末を迎え、比例でも選挙区でも1票を争う激しい選挙戦となっています。日本共産党は志位和夫委員長が神奈川、市田忠義書記局長が京都、大阪7カ所を駆け巡り、「日本共産党の躍進で増税計画にストップを」と気迫の訴え。比例、選挙区の候補も街頭から懸命に支持を呼びかけました。消費税増税は大企業減税の財源づくりが目的だという、日本共産党の訴えが届いたところでは大きな反響を呼んでいます。法定1号ビラ配布や対話・支持拡大などで、候補者や地方議員、党支部・後援会の草の根の奮闘で大飛躍を起こせるかどうかに選挙戦の行方がかかっています。


 日本共産党の志位和夫委員長は、川崎市で街頭演説をおこない、選挙区では、はたの君枝候補を押し上げてほしいと訴えるとともに、比例代表選挙について、「全国どこでも1票が当落をわける大激戦となっています。日本共産党躍進で増税勢力に審判をくだしましょう」と熱烈に訴えました。

 志位氏は、「比例代表選挙は、全国一区の選挙なので、見えにくい面もありますが、どこでも各党がしのぎを削る大激戦、大接戦となっています」と強調。2007年の参議院選挙の比例選挙で、日本共産党が獲得したのは440万票、3議席であり、4議席目はわずかな差で議席にとどかなかった(定数48人中51位)が、あと2万9398票あれば4議席となったことを紹介して、つぎのようにのべました。

 「日本共産党は全国に2万2000の党支部を持っていますが、3年前の参院選では、支部ごとでみればあと1票2票上積みすれば1議席増となったのです。今回は、650万票、5議席以上をめざしていますが、比例代表選挙というのは、地域・職場単位でみればごくわずかな差の接戦で議席が決まるのです。そして比例代表は、全国どこの1票も議席につながる、全国どこでも必勝区です。どうか日本共産党への支持を広げに広げてください」

 そして志位氏は、今回の選挙で、民主党、自民党がそろって「消費税10%への引き上げ」を公約とし、公明党、みんなの党も「いずれは増税を検討」、社民党も「3%増税」を言い出すなかで、増税勢力VS日本共産党の対決構図がいよいよ鮮明になってきたとして、日本共産党の躍進で増税勢力に審判をくだし、「増税なし」の結果をつくろうと訴えました。