2010年7月4日付「しんぶん赤旗」に掲載
参院選の投票まで1週間余りとなった3日、日本共産党の志位和夫委員長は川崎駅東口近くで、はたの君枝選挙区候補とともに、最後までの支援を呼びかけました。
志位氏は、大争点の消費税増税について、大企業減税の財源づくりという本当の狙いをズバリと指摘。菅直人首相が持ち出した低所得者への「還付」について、「返すならはじめから取るな」と訴えるとひときわ大きな拍手があがりました。
消費税によらない財源論として軍事費の削減を訴えるなかで、「日本から米軍がいつまでも出て行かないのは、日本ほどお金を出している国はないからです」と米軍関係経費の全廃を主張しました。
神奈川でも、かつて米軍ジェット機が墜落して母子が亡くなる事件が起きたことや、厚木基地のたえがたい騒音に県民が苦しめられていることにふれた志位氏。5月の訪米で普天間基地の無条件撤去を米国政府に迫り、厳しい意見の対立はあったが、先方から「立場は違っても、意見交換は有益」との発言があったことを紹介しました。
「沖縄の苦しみは、神奈川の苦しみです。私は、今後も適切な機会をとらえ、沖縄県民や神奈川県民、日本国民の心を米国政府にきちっと伝える仕事に取り組んでいきたい」とのべると大きな拍手があがりました。
志位氏は、日本共産党がアメリカとの本当の友好を願う立場から、日米安保条約を廃棄して、日米友好条約を結ぼうと提案していることを紹介。「そのさいの対話と交渉の一歩を踏み出したのが今回の訪米です。『核兵器のない世界』『基地のない沖縄・日本』が日本政府の外交方針となる日をぜひ一日も早くつくろう」と訴えました。
買い物途中で足をとめた女性(52)は「庶民の声を伝えてくれる、大切な党ですよね。アメリカと友好関係を築くのは、良いなと共感しました」と語りました。
志位さんの姿が見えたので立ち寄ったという川崎市の菊地結貴子さん(69)は「民主党にはだまされて、頭にきています。共産党には絶対勝って、もっと力を発揮してほしい。共産党は弱者の味方」と話しました。
はたの候補は、「私と日本共産党を勝たせていただくことが増税ストップの確かな力になります」と訴え、大きな拍手を受けました。