2010年7月12日(月)「しんぶん赤旗」

与党過半数割れについて

志位委員長コメント


 日本共産党の志位和夫委員長は11日午後10時すぎ、NHK番組のインタビューで、参院選の与党過半数割れの状況について問われ、「昨年の総選挙で民主党政権ができて、政治を変えてほしいという期待が寄せられたが、一番肝心要の問題で期待を裏切り続けたことが厳しい審判を受けた」と述べました。

 志位氏は、沖縄・米軍普天間基地の「県内たらい回し」押し付けや後期高齢者医療制度の廃止先送り、さらに消費税増税の突然の提起などを指摘しました。

 その上で「今度の選挙で、消費税増税ストップ、普天間基地は無条件撤去、そして暮らしを応援して経済を立て直す方策を出した。この公約実現の立場で、新しい国会で頑張りたい。いまの政権が増税路線を打ち出し、普天間問題でも(名護市)辺野古につくる日米合意を強行しようとしている。これには正面から対峙(たいじ)していきたいと考えている」と語りました。

 また、民主党が呼びかけている消費税を含む税制「改正」についての協議への対応を問われ、「もともと民主党のマニフェストをみても、消費税増税のための与野党協議となっており、そういうものにくみするわけにはいかない。今度の消費税の増税は大企業の法人税の減税とセットで打ち出されている点からいっても二重三重に道理がないものだ。こういうものにくみしないという立場でのぞみたい。国民の世論と運動で増税ストップの主張を貫きたい」とのべました。