2010年6月28日(月)「しんぶん赤旗」

志位委員長 小集会に参加

“後期医療は廃止を”

京都


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(写真)志位さんと懇談する有権者=27日、京都市下京区

 参院選の遊説で京都入りした日本共産党の志位和夫委員長は27日、京都市下京区の民家で開かれた小集会に参加しました。

 「こんな身近で志位さんと話すのは初めて」と緊張気味の参加者。大きな拍手に迎えられた志位さんは、はじめに後期高齢者医療制度廃止後の政府の構想を示す最新資料(6月23日付)を取り出し、「これは、65歳以上の高齢者を別建ての国保(運営主体・都道府県、65歳未満は運営主体・市町村)とするものです。負担を重くしサービスは悪くなる『うば捨て山』の『入山年齢』を75歳から65歳に引き下げると具体的に書かれた資料です。こんなひどい制度は撤廃しかない。全力でがんばります」と話しました。

 参加した男性は身を乗り出して、「後期高齢者医療はほんまにいやなんです。早くなくしてください」と訴えました。

 大腸がんを患い固形物が食べられない状態になってから、党の生活相談所に出会い助けられたという女性(65)は「資格証になってしまい窓口で10割を払わなくてはならなくなって、病院にかかれませんでした。どうしようと思った時、生活相談所によくしてもらいました。国保証取り上げはだめです」と語りました。

 志位さんが「ヨーロッパの多くの国では、医療費の窓口負担は無料か、小額の定額制です。窓口負担は本来、無料が当たり前です。イギリスの病院では会計窓口がありますが、それは患者さんに交通費を支払うためのものなんですよ」とのべると、「へえー」と歓声があがりました。

 がん闘病中の女性(69)は「収入の半分が治療費に消えます。病気になったらお金の心配なく病院に行ける世の中にしたいと切実に思います」と話しました。

 志位さんは、「あの戦火をくぐり、戦後の日本を苦労して支えてこられたお年寄りを大切にする政治へと、大本からの切り替えが必要ですね。私も力をつくしてがんばります」と国政変革の決意を述べました。