2010年6月28日(月)「しんぶん赤旗」

志位委員長 労働者と対話

“派遣切りなくして”

名古屋


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(写真)派遣切りされた青年労働者と話す志位さん(中央)=27日、愛知・名古屋駅前

 「派遣切り」日本一といわれる愛知県。日本共産党の志位和夫委員長は27日の名古屋駅頭での街頭演説後、実際に派遣切りに遭った3人の労働者と対話し事情を聞きました。

 労働者は、トヨタ本社の技術系部門で働いていて昨年10月に派遣切りされた40代の男性と、リーマンショック以降2度の派遣切りに遭った40代男性、「事務用機器操作」の名目で契約したのにお茶くみや経理までさせられていた30代の女性。3人はそれぞれ、自分たちが派遣切りに至った経緯を語り、再就職が困難な状況や「直接雇用の申し出があったが6カ月間だけだった。雇用の安定でもなんでもない」(女性)という怒りをぶつけました。

 志位委員長は、それぞれの思いをじっくりと聞き、「派遣法の現行改定案はザル法です。抜け穴のないようにしたい。ヨーロッパで雇用の安定といえば正社員が当たり前。日本もそうしないといけません」と励ましました。

 3人の相談に乗ってきた名古屋北部青年ユニオンのサポーターは「思いをしっかりと聞いてもらいました。雇用の安定へ私たちも努力していますが、法律は個々の力ではどうにもなりません。そこは政治の力で解決してほしい」と期待を寄せました。