2010年6月26日(土)「しんぶん赤旗」

普天間基地をなくす

嘉数高台公園 志位委員長が住民と交流


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(写真)米軍普天間基地を望む丘で地元の人たち(左)から実情を聞く志位和夫委員長(右)=25日、沖縄県宜野湾市の嘉数高台

 「アンシンナラン(あーでもない)カンシンナラン(こーでもない)チャーシンナラン(どうしようもない)イカナシトゥンナラン(どうしてもだめだ)」。“「移設」先や工法をどうしようが、米軍普天間基地はどうやってもダメ、無条件撤去以外にない”という思いを込めたウチナー口(沖縄の方言)です。

 沖縄遊説中の日本共産党の志位和夫委員長は25日、普天間基地を一望できる嘉数(かかず)高台公園展望台(宜野湾市)を訪ね、地元住民と交流しました。

 滑走路わきに並ぶ大型機を指さし「あれはKC130給油機ですね」「ご自宅は基地からどれくらい離れているのですか」とたずねる志位さん。

 反戦地主の知念忠二さん(75)が、基地の成り立ちや被害を説明。「午後11時すぎまでヘリやジェット機の騒音が続きます。私の難聴や耳鳴りの原因がこれです」

 冒頭のことばを紹介した女性のAさん(58)は、同地で暮らして34年。「自宅が離陸線上にあるので爆音で大変です。新しい基地を造ることはないです。アメリカ本国に持って帰ってほしい」といいます。

 騒音に悩む受験生を持つ女性も「操縦士と目が合うくらいの低さでヘリが飛びます。石を投げつけたいほど怒っています」。

 Aさんは、「この願いを共産党に託したい。頑張ってください」との訴えに、志位さんは「この前の世論調査でも、『無条件撤去』の回答が一番多かったのが宜野湾市民でしたね。沖縄から基地をなくすためにも参院選を頑張ります」と応じました。