2010年5月23日付「しんぶん赤旗」

事実と道理で現実政治動かす

千葉 志位委員長躍進訴え

田村・さいとう両候補が訴え


 「民主党が普天間の県内移設というありえないことをしようとしているときに志位さんが訪米したことは、とてもいいことですね」(22歳の青年)。千葉県文化会館(千葉市)で22日、志位和夫委員長を迎えた日本共産党演説会が開かれ、大ホールの1階から3階、さらにロビーにまであふれる参加者の参院選での躍進を願う熱気に包まれました。

 JA千葉県農業協同組合中央会の林茂寿会長から「御党の農業政策に賛意を表するとともに、この政策を実現していけば多くの農業関係者は御党に共鳴することと思います」とのメッセージが寄せられたと紹介されると、会場は拍手でわきました。

 「基地のない平和な沖縄をめざす会」の座波次信事務局長があいさつ。「沖縄は、基地の痛みをよそに移してほしいと言っているのではなく、みんなで取り除こうと叫んでいる」と本土と沖縄の連帯を訴え、大きな拍手を受けました。

 さいとう和子参院選挙区候補は「青年の夢や希望を奪い、医療や介護まで奪う政治の状況をどうしても変えたい」と強調。「命と暮らしを守るために一歩も引かない議席を勝ち取らせてください」と訴えました。

 田村智子比例候補は「大企業におそれることなくものが言える共産党を伸ばし、青年が働き続けられる世の中をつくりましょう」「私たちが多数者になっていく一歩を参院選でしるしていこう」と訴えました。

 志位氏は、「アメリカと財界にモノを言えない政治をこれ以上、続けていいのか」という参院選の大争点を、国民の暮らしと平和にかかわる熱い問題にふれながら語りました。

 日本共産党は、「ルールある経済社会」を主張するとともに、雇用破壊にさいして日本経団連やトヨタなどと直接会談し、国会でも企業名をあげて堂々とただすという実際の行動をしてきた党だと力説。「大企業に事実と道理を説いて、社会的責任を果たすよう求める仕事ができるのは日本共産党だけです」と訴え、大きな拍手を受けました。

 また、先日の初訪米では、被爆国の政党としてNPT(核不拡散条約)再検討会議の成功のために力を尽くす中で「いまの世界では、国の大小ではなく、その主張が道理ある主張かどうかではかられる」と実感したことを話しました。

 民主・共和両党の連邦議会議員との会談にもふれながら、「立場が違ってもはっきりモノを言えば、ある信頼感が生まれる。(日本政府のように)ぐずぐずと言わないのが一番悪い」と述べると、爆笑が起こりました。

 その上で、米国や大企業といった立場の違う相手でも、事実と道理を説き、国民の立場で現実政治を一歩でも動かすために力を尽くす日本共産党の躍進をと訴え、最後に参院候補とともに両手を掲げて支援を呼びかけると、ひときわ大きな拍手が続きました。

 会場外のロビーのモニターで演説を聞いていた物流業で働く男性(27)は「共産党は一人ひとりの実態、声を聞いて政治を変えようとしている。企業・団体献金も受け取らず、大企業にモノが言える。僕らの願いを国会で代弁してくれる党だ。感動しました」と話しました。