2010年3月15日付「しんぶん赤旗」

京都知事選

日本に春呼ぶ勝利を

志位委員長 門候補を応援


 日本共産党の志位和夫委員長は14日、告示目前の京都府知事選(25日告示・4月11日投票)へ向け「府民本位の新しい民主府政をつくる会」の門(もん)ゆうすけ候補の応援に駆けつけ、京都駅前で街頭演説しました。


 春の行楽でたくさんの観光客が行きかう駅前広場は、開会前から「消費税を上げられたら生きてゆけへん。共産党に頑張ってほしくて」とシニアカーで20分かけて来た女性(80)、「あっ、志位さんや」と足を止める通行人がぎっしりと人垣をつくりました。

 成宮まり子党府副委員長(参院選挙区候補)は、「京都の日本共産党は、門知事実現へ、総力をあげて頑張っています」と切り出し、「命を奪う政治をやめさせ、命を救う政治をごいっしょにつくりましょう」と訴えました。

 門候補は、「いのちの平等」「くらしの再生」を強調。大企業優遇から中小企業応援の経済政策への転換、子どもの医療費助成制度拡充など子育て支援などの政策を語り、「ひと・いのちが大切にされる府政の実現に全力をあげます」と訴えました。

 選挙戦は、自民・民主・公明が支援する事実上の「オール与党」「相乗り」の山田啓二現知事と、門候補の一騎打ちです。

 志位氏は、門候補が水俣問題に取り組む中で弱い立場の人びとを助ける医師になりたいと志し、府医師会幹部が「人格、技量とも優れた人」と新聞でのべていることを紹介。門候補の押し上げに日本共産党として力をつくし、頑張り抜く決意をのべ、「京都に、日本に、春を呼ぶ素晴らしい勝利をかちとろう」と呼びかけると、大きな拍手が起こりました。

 志位氏は現職候補を支援する政党の国政での役割について、「国民の期待への裏切りを重ねる民主」、政治をより悪くする立場から新政権を攻撃し「野党としても蘇生(そせい)の見込みなしといわれる自民」、その間を「うろうろする公明」と特徴づけ、「こういう勢力が野合してかつぐ候補者に京都の未来は託せません」と力説しました。

 国民と共同して政治を前に動かしている日本共産党の仕事を各分野で明らかにし、「日本共産党と、『政治を変えたい』と願う府民の共同の力でなんとしても門さんを押し上げよう」と訴え、知事選の争点を詳述しました。

 大きな拍手を送っていた男性(28)=京都市=は「ずっとニートの状態で、25歳以上は職がなく、最近やっとアルバイトが見つかったところです。最低賃金の時給1000円をぜひ京都から実現して、全国に広げてほしい。祖母が長期療養していたとき、家族は貯金を取り崩し、3カ月ごとに転院を迫られ大変でした。医療問題の解決も期待しています」と話しました。