2010年3月10日(水)「しんぶん赤旗」

派遣法抜け穴規制を

志位委員長と新聞労連役員懇談

国民的運動ぜひ


 日本新聞労働組合連合(新聞労連)の藤本勝也書記長らは9日、日本共産党本部を訪れ、政府が提出を予定している労働者派遣法改定案をめぐって、志位和夫委員長と懇談しました。


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(写真)新聞労連の藤本勝也書記長(左)から要望書を受け取る志位和夫委員長=9日、党本部

 藤本氏は冒頭、政府の改定案について、常用型派遣を禁止の例外としていることや、事前面接の解禁などの問題点をあげ、「このまま法案になると、抜け穴だらけになる」と指摘。「政治の力で抜け穴を規制してほしい」と要請しました。

 志位氏は、3日に発表した労働者派遣法改正にあたっての日本共産党の修正提案を説明し、「新聞労連の要請と、私たちの立場は一致している」と語りました。そのうえで、政府の改定案の問題点として、製造業務派遣で常用型を禁止の例外としていること、登録型派遣で「専門26業務」を容認していることを「二つの大きな穴があいている」と指摘。とくに「製造業務派遣は全面禁止にするべきだ」と語りました。

 また事前面接を認めるなど改悪点が含まれている問題を丁寧に説明し、「これは抜本改正に値しません。国民的な大闘争を起こす必要があります。派遣法の抜本改正にむけて、運動の力でバックアップしてもらいたい」と話しました。

 日本共産党から寺沢亜志也政策委員会事務局長、水戸正男労働局長らが同席しました。