2010年3月3日(水)「しんぶん赤旗」

核兵器廃絶、暮らし守ろう

日本生協連会長と志位委員長懇談


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(写真)日本生協連の山下俊史会長(左側奥から3人目)ら役員と懇談する志位和夫委員長(右側奥から3人目)ら=2日、日本共産党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は2日、党本部で日本生活協同組合連合会(日本生協連)の山下俊史会長と懇談し、核兵器廃絶と国民の暮らしを守るために力を合わせようと話し合いました。

 懇談は、日本生協連からの申し入れによるもので、なごやかな雰囲気で行われました。

 日本生協連から山下会長、芳賀唯史専務理事ら6人が出席。日本共産党から志位委員長のほか、小池晃政策委員長、高橋ちづ子党厚生労働部会長、最上清治市民・住民運動・中小企業局長が出席しました。

 日本生協連の山下会長は、昨年暮れの国連総会で2012年を「国際協同組合年」と決定したことにふれ、世界同時不況など市場万能主義が破たんにひんしているなかで、協同組合が期待されていることの表れだと述べました。

 また、5月に米国・ニューヨークで開催される核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて、代表団の派遣と、日本原水爆被害者団体協議会と協力して被爆写真パネルの展示を準備中であることを紹介しました。

 志位委員長は「世界的規模で新自由主義・市場万能主義が破たんし、人間らしいルールある経済社会をつくろうという流れが世界と日本で広がってきている」と指摘しました。

 また、不況のときだからこそ、国民の生協への期待が高まっていると述べました。

 NPT再検討会議について「私たちもたいへん重視している」として、核兵器廃絶に向けて、各国が交渉のテーブルにつくように求めている党の立場を説明しました。その上で、日本生協連が核兵器禁止条約の締結を求めていることにふれ、「まったく一致する。みなさんと力を合わせて頑張っていきたい」と表明しました。

 懇談では、生協の経営状況や中国製ギョーザ事故の反省に立った食の安全と信頼回復への取り組み、地域のネットワークづくりへの新たな試み、職員の労働条件などについて話し合いました。

 懇談の最後に、小池政策委員長があいさつし、11日に党が主催する経済懇談会「経済危機から国民のくらしをどう守るか」への案内を行いました。