2009年11月21日(土)「しんぶん赤旗」

楊潔篪・中国外相と志位委員長が会談


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(写真)会談を前に握手する楊潔篪中国外相(右)と志位和夫委員長=20日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は20日、党本部で来日中の楊潔篪(ようけつち)中国外相と会談しました。両氏は、核兵器廃絶の課題、世界経済危機と資本主義の問題点、社会主義・共産主義の理論問題、日中両国と両共産党関係の発展などのテーマで意見交換しました。

 核兵器の問題について、志位氏は、核兵器廃絶を実現するためには、部分的措置の積み重ねだけではなく、核廃絶を主題とする国際交渉が必要であるとする党の立場を紹介しました。楊外相は、9月の国連安保理首脳級会合での胡錦濤・国家主席の演説に触れながら、核兵器の禁止を含めた核兵器問題の中国の政策について説明しました。

 世界経済危機をめぐって、楊外相が、資本主義の不公平さが浮き彫りになり、社会主義、共産主義への支持が広がっていると説明したのに対し、志位氏は、日本でも「資本主義の限界」が広くメディアなどで取り上げられるようになっていると応じました。

 両氏は、昨年5月に胡錦濤主席が訪日した際の志位氏との会談で、日中両共産党が(1)日中両国関係の発展に寄与すること、(2)世界とアジアの平和のために協力すること、(3)条件は異なるが、社会主義・共産主義を目指す政党として理論交流を進めることで合意したことを想起し、両党関係をいっそう発展させていくことを確認しました。

 会談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長、森原公敏、田代忠利両国際局次長らが、中国側から楊燕怡外務省アジア局長、馬朝旭外務省報道局長、崔天凱駐日中国大使らが同席しました。