2009年8月3日付「しんぶん赤旗」
自公政権を退場させ、新しい政治を実現することが問われる総選挙(18日公示、30日投開票)の月に突入しました。各党の総選挙政策・マニフェストもすべて出そろい、政策論戦も本格化。8月最初の週末となった1日は、日本共産党の志位和夫委員長は青森、秋田で、市田忠義書記局長は奈良で街頭から党躍進を必ずと訴えました。各党の党首・幹部も全国各地で街頭に立ちました。業界団体回りに徹していた麻生太郎首相もこの日、新潟で街頭演説をおこないました。歴史的総選挙は文字通り本番なみの大激戦となっています。
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「暮らし、福祉、農業を守る“命綱”、絶対に失うことができない宝の議席です。なんとしても守りぬくため、お力をおかしください」―。
志位委員長は、青森県青森市と弘前市、秋田市の3カ所を文字通り駆け巡り、街頭から、比例東北ブロックでの高橋ちづ子候補の議席確保を力の限り訴えました。
梅雨明けがまだの東北地方で、この日は心地よい風が吹き抜けました。自転車を止めた若者のグループ、仕事の合間のサラリーマン、農作業着姿の女性などさまざまな人が聞き入り、「初めて共産党の演説を聞いた」という57歳の男性は「大企業にしっかりモノを言う主張はさすがに共産党だと思ったね。やっぱり企業から銭っこもらっていない政党は違うと思ったよ」と感心した様子でした。
志位氏は、自民党が総選挙マニフェスト(政権公約)で「安心な国民生活の構築」などとうたったことを、「いったい誰が暮らしの安心を奪ったのか」と述べ、不安定雇用を拡大し、社会保障費抑制で医療も介護も年金もボロボロにしてきた自公政権の責任を厳しく指摘。さらに、同党が消費税増税を“責任力”の目玉として打ち出したことを挙げ、「弱者に負担を強いる消費税増税は願い下げ。『安心な国民生活』というなら、まっさきにやるべきは自民・公明が政権から退場することではありませんか」と痛烈に批判しました。そのうえで、自公政治に代わる日本共産党の将来像、「二つの旗印」を大いに語ると、どこでも「がんばれ!」の声援と大きな拍手がわきました。
高橋候補は2期6年、後期高齢者医療制度廃止や労働者派遣法抜本改正、生活保護の母子加算復活などを目指し全力をつくしてきたと語り、「東北の1議席を必ず守りぬき、新しい国会でも『建設的野党』としてもっともっとがんばりたい」と決意を訴えました。