2009年7月9日付「しんぶん赤旗」に掲載

暮らし守る/無駄づかいなくす/政治変革

“三つの願い”こぞって共産党へ

大激戦 必ず勝ち抜かせて

都議選 志位委員長訴え


 投票率の大幅増が見込まれ、1票を争う大激戦、大接戦のまま終盤戦に突入した東京都議選(12日投票)。日本共産党の志位和夫委員長は8日、都内5カ所、市田忠義書記局長は6カ所を駆け巡り、都民の宝の議席を必ず守り抜き、新たな議席獲得を果たさせてくださいとこん身の力で訴えました。


 志位委員長はこの日、目黒区(定数3)、八王子市(同5)、日野市(同2)2カ所、町田市(同3)で演説。議席死守をめざす八王子と日野では、党候補がいずれも当落線上の激烈なたたかいで、新たに議席獲得をめざす目黒区と町田では自公民を猛追していると強調し、「都民の“三つの願い”を日本共産党にこぞって託していただき、この激戦を必ず勝ち抜かせてください」と力を込めました。

 日本共産党へ託してほしい第一の願いは、「福祉、医療、教育をよくしてほしい」という切実な願いです。

 志位氏は、都議選の政党対決の構図が「自公民『オール与党』か、日本共産党か」にあることを力説し、この「オール与党」都政が、三つの分野のいずれも、全国最悪水準に落ち込ませてきたことを厳しく告発しました。

 一方で、日本共産党都議団の論戦と都民の運動で、75歳以上の医療費無料化、小児病院問題や30人学級など、どの問題でも実現まで「あと一歩」のところまで追い込んでいると強調。「ぜひ、日本共産党を勝たせていただき、都民の願いを実現しようではありませんか」と呼びかけると、どこでも「よーし」の声援と拍手がわき起こりました。

 第二の願いは、「税金の無駄づかいをやめてほしい」という願いです。

 とくに差し迫っているのが巨大な外かく環状道路建設計画です。自公民が推進する1メートル1億円以上のトンネル建設に日本共産党だけがきっぱり反対していると述べ、「巨大道路づくりより、医療や福祉や教育にこそ大事な税金を使えという声は、こぞって日本共産党へ」と訴えると、ここでも大歓声が起きました。

 さらに志位氏は、無駄づかいの問題では、豪華海外視察について、自民党は58人の候補者中50人が、民主党は58人中40人が継続に賛成するとしている(「東京」7日付候補者アンケート)ことを紹介。「やめさせる一番の力は共産党の躍進」だと訴えました。

 第三の願いは、「政治を大本から変えたい」という願いです。

 志位氏は、総選挙が連続する都議選では、政党の値打ちを丸ごと見極めて選んでいただきたいと力説し、消費税に頼らない、大企業にモノが言える、企業・団体献金をきっぱり拒否する――この日本共産党でこそ、安心と希望の新しい日本、新しい東京をつくれると正面から訴えました。