2009年6月28日付「しんぶん赤旗」

都政も国政も頑張れ 志位演説に期待広がる


 大激戦の都議選で、日本共産党への支援を広げに広げてほしいと27日、都内3カ所を駆けめぐった志位和夫委員長の街頭演説は、聴衆に熱い期待と確信を広げました。

新宿区

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(写真)志位和夫委員長と大山とも子都議が訴える日本共産党街頭演説=27日、東京都新宿区

 5期目を目指す大山とも子都議と訴えた新宿区・戸山ハイツ前。パイプいすが多数用意され、帽子や日傘の人たちが大勢集まり、シニアカー(電動車いす)で来た年配の女性も。演説には軒を連ねる商店からも拍手が送られます。

 「老後のことは自民党には任せてはおけない」。こう力を込めるのは同区の男性(73)です。

 「美濃部(革新)知事時代、(老人)医療費はタダだった。やっぱり革新が伸びないと日本は変わらない。まず75歳以上は無料にすべきだね。共産党に都政でも国政でも頑張ってもらわないと」

 着物姿の女性(63)もいいます。

 「消費税が値上げされようとしたり、後期高齢者医療制度が導入されたり、国が悪い政治をやるときこそ、都政に立ちはだかってもらわなければ。演説を聞いて『日本の夜明けは高齢者の幸せから』との思いを強くしました」

 この演説の様子はインターネットの「ニコニコ動画」が生中継。福祉充実の主張に「財源は?」と書き込まれましたが、志位氏が東京都の財政規模は13兆円でスウェーデン並みだと訴えると、一転、「東京すげーな」「ありすぎ」「高速道路イラネ」などの感想に変わりました。

板橋区

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(写真)街頭演説をする志位和夫委員長(左)とふるだて和憲都議(右)=27日、東京都板橋区

 板橋区・ときわ台駅北口前では、4期目を目指すふるだて和憲都議と訴え。駅前広場の木陰には聴衆がぎっしりと集まり、多くの人が演説にうなずきながら盛んに拍手を送りました。

 「共産党こそこれから伸びるべき党だと思う」。こう語ったのは、チラシで演説を知ったという保育士の女性(31)です。

 「消費税とか医療問題とか民主党もおかしい。だから、政権交代では変わらない気がする。小児病院がなくなると守れる命も守れなくなりますよね。共産党に伸びてもらって国民が納得する政治をやってほしい」

足立区

 足立区・竹ノ塚駅東口前では、党議席の引き継ぎを目指す新人の大島よしえ都議候補を応援。広場は、熱心に拍手を送る支援者らであふれ、周囲のバス停でも大勢の人たちが演説に耳を傾けました。

 演説の日程を自分で調べて都合をつけてきた派遣社員の男性(51)は、「派遣で12年。いつクビを切られるかわからない。企業からカネをもらっていない党でしかできないことがある。都議会でも国会でも共産党には議席の半分を占めるぐらいになってほしい」と話しました。自転車を止めて聞き入った女性(59)は「国民のため政治をやるという信念を感じました」と顔を紅潮させました。