2009年5月26日(火)「しんぶん赤旗」

北朝鮮が核実験

厳しく抗議する

志位委員長が談話


 日本共産党の志位和夫委員長は二十五日、国会内で記者会見し、北朝鮮の核実験に厳しく抗議する談話を発表しました。記者会見で志位氏は、今後の国連安保理や国会での対応、議論のあり方について問われ、「北朝鮮の核兵器と核開発計画を放棄させる目的のために、国際社会が一致協力して行動し、もっとも効果的な措置をとることは当然であり、必要だ」と強調しました。談話の全文は次の通り。

 一、北朝鮮政府は二十五日、核実験を強行した。それは、北朝鮮に対して「いかなる核実験または弾道ミサイルの発射もこれ以上実施しないこと」を要求した国連安保理決議一七一八(二〇〇六年十月十四日)や、北朝鮮が「一切の核兵器および現在の核計画を放棄」すると合意した六カ国協議共同声明(二〇〇五年九月十九日)にも明確に違反する暴挙である。北朝鮮のロケット発射を非難した四月の国連安保理議長声明が意に沿わないからといって、北朝鮮が世界に明らかにしてきた公約を一方的に破棄することは、許されるものではない。

 今日、世界のなかで核兵器廃絶に向かう新たな機運が生まれつつある。このときに行われた今回の核実験は、そうした動きに対する乱暴な挑戦であり、北東アジアの平和と安定への重大な逆流である。

 一、わが党は、北朝鮮の行動に対し、厳しく抗議する。わが党は、北朝鮮政府に対し、これ以上の核実験を厳に慎むこと、核兵器および核兵器開発計画を放棄すること、無条件で六カ国協議に復帰することを強く求める。