2009年4月19日付「しんぶん赤旗」

地域再生に勇気もらった

志位委員長の初演説会で参加者

山梨・身延


写真

(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた日本共産党演説会=18日、山梨県身延町

 山梨県南巨摩郡身延町で、県南の峡南(きょうなん)地域では初めて、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が十八日、開かれました。

 周囲を山に囲まれた会場の町総合文化会館には「予備知識ゼロだけど、めったにないチャンス」「志位さんが何を言うのか楽しみ」と、区長から町長まで幅広い人が集まり、日本共産党演説会は初めてという人が続々とつめかけました。「ホールがいっぱいになり、立ち見も出、ロビーにまであふれ返ったのは初めてのことだ」―会館関係者もこう驚く盛況ぶりです。

 家族・親戚五人で来た身延町の女性(25)は「共産党は正しいことを言っていると思うけど、昔は悪かったとも聞くんです。本当にそうなのかな。自分なりに確かめたくてきた」といい、演説を聞く表情は真剣そのもの。

 志位氏は、「日本共産党が、いまの日本と世界をどうとらえ、どう変えようとしているのかをお話ししたい」と述べ、「北朝鮮ロケット発射問題」「政治とカネ」「くらし」「外交」「日本共産党の元気の“源”」のテーマで縦横に語りました。

 社会保障拡充への転換を訴える中で、志位氏がまず取り上げたのが、高すぎる国保料の滞納世帯が四百五十三万に広がり、無慈悲な保険証の取り上げがすすめられている問題です。お金がないから国保料を払えないのに、その人たちに窓口で十割負担を強いる―「こんなことは政治が絶対にしてはならないことです」と訴えると強い拍手が起こりました。

 元町議の男性は「山奥で苦労している私たちのことまで考えてくれる共産党はすごい党です。勇気をもらえました」と興奮した様子。身延町の渡辺智夫さん(67)は「志位さんの話を聞くのは初めて。私の住む下部地域も六十五歳以上が六割で切実な状況です。農業再生の話を聞いて生きる希望をいただきました」と感動していました。

 南アルプス市の飯野育茂さん(68)は「志位さんの言うとおり、若い人も生活できるように農業を支援してほしい」と熱をこめて語りました。

 母親に連れられてきた身延町の青年(19)は「はじめは政治のことが分からず聞いていたけど、日本の現状について的確に話してくれてよかった。二十歳になったら票を入れたい」。身延町内から近所の人と誘いあって初めて参加した女性(78)は「共産党って怖いところだと思っていたら全然違う。現実的だし、今度は共産党に入れます」と話していました。

 この日は、衆院南関東比例候補の、はたの君枝、えんどう昭子両氏が決意を表明。はたの氏は「福祉は、新しい仕事を生み出して日本の経済を立て直す力にもなります」と述べ、党躍進への支援を訴えました。