2009年4月11日(土)「しんぶん赤旗」

09総選挙

元気 自信 共感 志位委員長演説会

経営者・保守系議員 初参加

共産党のイメージ変わった

助け合って歩んでいく。魅力ね


 総選挙勝利に向けた日本共産党の全国遊説で志位和夫委員長、市田忠義書記局長が先頭に立ち、全国を駆け巡っています。各地の演説会、懇談会に、“共産党はいまの行き詰まった政治、経済をどうしようとしているのか”と、保守・無党派を含む新しい人々が足を運んでいます。


写真

(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた演説会は用意された第2、第3会場まで参加者で埋まりました=8日、水戸市

 八日、水戸市の演説会前に開いた経済懇話会。「農業の町ですが、いまの農政ではたちゆかない。志位さんの話をじかに聞きたかった」(ある町議会の議長)と参加するなど、中小企業家、商工団体代表、議会関係者など七十人と意見を交わしました。

 この中で志位氏は、地域経済に根ざし社会的責任を果たしている中小企業の役割を力説。これを聞いたリサイクル製品を扱う会社の女性社長は「中小企業が地域で果たす役割を知り、自分のしている仕事に誇りと自信がもてた。とても勉強になった」といいます。

実情通

 翌九日、日本共産党の大内久美子県議が参加者へお礼の訪問をすると、ある商店会役員は「志位さんに聞きたいことがあったが、時間が足りなかったね」といいながら、「都市中心部の商店街は軒並み疲弊し、オゾンホール状態だ。このうえ消費税が増税されたらバタバタと店はつぶれるよ」と危機感をあらわにしました。「志位さんは中小零細業者の実情をよく知っている。語り口もソフトだし、もっとああいう懇談会をやるべきだ」と要望しました。

 「共産党は遠い存在で理想論が多いというイメージが変わった」というのは保守系会派の野村眞実・水戸市議。「“人をつくり、町をつくる中小零細業者への支援こそ大事だ”という志位さんの指摘は的を射るもので大変共感した」と話します。

埋まる

 「いっぱいだよ。座るとこ、ないね」。夜の演説会場の水戸市民会館ホールは開会二十分前には満席。第三会場まで埋まりました。

 ここでも「共産党の方がどんな話をするのか、じっくり聞いてみたい」(水戸市の女性・六十五歳)、「演説会の案内ビラを見てきた」(水戸市の男子学生・二十一歳)と、初参加者が多数つめかけました。

 党演説会に初参加が多いのは志位氏が弁士をつとめた長野市(四日)、三重県鈴鹿市(五日)でも同じです。

 参加者がロビーまであふれた鈴鹿市民会館の演説会には、同県菰野町議会から共産党議員以外に議長ら四人が参加。誘われて参加した内田親根議長は「雇用問題は共感した」。元議長の渡辺昇町議も「派遣問題をよく調べているなと感心した。将来ある子どもたちのことを考え涙が出てきた。志位さんはトヨタのトップに会ったり、直接行動もしている。自分もじっとしていられないと感じた」といいます。

 水戸市の経済懇話会、演説会に向けて茨城県党は、七百三十通の案内状を送付。二百三十五の団体・業者らを訪問し対話しました。水戸市の中庭次男・党市議は大内久美子県議とともに主な商店街を軒並み訪ねました。

軒並み

 売り上げが減り、三年間一日も休まず営業、妻も臨時教員として働きに出たカメラ店、「売り上げ減で休む気がしない。町の活性化は個人の力では無理。行政がとりくんでほしい」と訴える食堂の店主…。

 「郊外に大型店が進出し、打撃をうけている商店街の実態は、想像以上だった」と中庭市議は話します。

 飛び込みで訪問した畜産関係の団体事務所には自民党国会議員のポスターがべたべたと張ってありましたが、「飼料、エサの価格が高く畜産農家はやっていけない。共産党にがんばってほしい」と激励され、職員の前であいさつまでさせてくれました。

 三重県の党北勢地区委員会も演説会に向け、労組、福祉施設、商店会、自治会などに千四百五十通の案内を郵送、七千枚を超える演説会ポスターを作製し、一般紙に六万八千枚のビラを折り込み、連日宣伝カーを運行しました。

 住民から党事務所に問い合わせが相次ぎ、当日も三人が「ポスターを見てきた」と受付にくるなど、「こんなこと初めて」と地区委員会も驚く事態が生まれました。

入党者

 「もうサイコー。共産党がこんなに庶民に元気をくれるところだなんて」。水戸の演説会終了後、最近入党したばかりの守谷市の高橋ヤイ子さん(70)は上気した顔で語ります。いっしょに参加した岡部セツ子さん(73)は「志位さんの話を聞いて、入党することに決めました。互いに助け合って歩んでいくところが魅力ね」と話し、まわりの参加者の拍手に包まれました。

 演説会は参加者に元気を与え、入党者も相次いでいます。

 演説会当日、鈴鹿では四人、水戸では六人が入党。

 茨城県党は演説会に向けたお誘いの中で入った人を含めると今月二十二人が入党しました。そのうち東部地区委員会は十六人を党に迎えました。水戸市内の八つの居住支部が今月新入党者を迎えました。高原努地区委員長は「これはかつてないことです。演説会を跳躍台にしようと議論して、よびかけをひろげたことが大きかった。そうした中で支部も元気になり、お誘いも広がった」といいます。

パンフ

 演説会では、外国特派員協会での志位委員長の講演と一問一答をまとめたパンフ『日本共産党の“元気”の源は何か』が、鈴鹿で五百五十五部、水戸で五百七十三部と、飛ぶように売れました。

 水戸市の女性(65)は「志位さんのおもしろい話を、みんなに伝えたいから」と三部購入していきました。