2009年2月25日(水)「しんぶん赤旗」

沖縄米軍基地返還・移転見直しなど

志位委員長に伊波宜野湾市長が要請


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(写真)伊波洋一宜野湾市長(右)の要請をうける(左へ)志位和夫委員長、赤嶺政賢衆院議員=24日、衆院第一議員会館

 日本共産党の志位和夫委員長は二十四日、国会内で沖縄県宜野湾市の伊波洋一市長と懇談し、同市の中心部を占拠する米海兵隊普天間基地の早期返還と、米海軍病院の移転見直しでの取り組みを求める要請を受けました。

 米海軍病院は一九九六年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)最終報告で、キャンプ桑江(北谷町)からキャンプ瑞慶覧の宜野湾市側に移転することになっています。しかし、移転予定地では琉球王国時代の埋蔵文化財の発掘調査が進んでおり、宜野湾市は移転先の変更を要請してきました。

 伊波氏は「日米両政府は、米軍再編で嘉手納基地以南の基地返還を合意しておきながら、(嘉手納以南に位置する)宜野湾市への海軍病院移転計画は変更しない。沖縄県民のことはやらないで、米軍のことだけ一生懸命やっている」と指摘しました。

 志位氏は「新たな基地の強化・恒久化であり、沖縄の貴重な文化遺産を破壊するもので許しがたい」と応じました。また、在沖縄米海兵隊のグアム「移転」協定について、「普天間基地の県内たらい回し―新基地建設がパッケージになっているやり方への怒りが広がっている」と指摘。「普天間の無条件返還を基本にした取り組みを強めていく」と述べました。