2009年1月16日(金)「しんぶん赤旗」

派遣法抜本改正を

“大反撃”へ連帯

「派遣村」実委などが集会 志位委員長あいさつ


写真

(写真)労働者派遣法の抜本改正を求めて開かれた集会であいさつする志位和夫委員長=15日、東京都千代田区

 「やっぱり必要! 派遣法抜本改正 派遣村からの大逆襲」と題して労働者派遣法の抜本改正を求める集会が十五日夜、東京都内で開かれました。「年越し派遣村」実行委員会などが主催したもので、四百人の参加者で会場はあふれかえりました。

 日本共産党、民主党、社民党など各党や日弁連、連合などの代表が、「全国各地に派遣村が必要だ」「三月末の派遣切りを許さない」「登録型派遣を禁止しよう」と訴え。自殺寸前で派遣村に助けられたという男性が「生活保護もとれ、住居も決まった。今度は自分がみんなに声をかけてあげたい」と語り、大きな拍手に包まれました。

 派遣村実行委員会やいすゞ自動車やキヤノンの非正規切りとたたかう労組代表らによる討論も行われ、「大企業に雇用を守る社会的責任をとらせよう」「労働組合が共同して派遣法の抜本改正を」と呼びかけました。

 日本共産党の志位和夫委員長は、派遣村の活動について「働く仲間の命をつなぎ、貧困を社会に突きつけて行政を動かす大きな仕事をされた」とのべるとともに、派遣切りは政治が招いた「政治災害」だとして、人間らしく暮らせる日本をつくるために政治の責任で三つの課題を同時並行ですすめていきたいと表明しました。

 (1)全国に避難所を設けるなど雇用保険の積立金を活用して住居と生活と職業を保障する(2)これ以上の被害者を出さないために、期間満了の雇い止めでも乱用を許さない新規立法も含めて緊急措置をとる(3)製造業にとどまらずどんな業種でも「使い捨て労働」を許さないために、一九九九年の原則自由化前に戻すよう派遣法を抜本改正する―ことをあげて、その実現のために共同を広げてがんばりたいとのべました。