2008年11月6日付「しんぶん赤旗」に掲載

高知・徳島・高松 志位委員長訴えに共感


写真

(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=5日、高知市

写真

(写真)徳島駅前で開かれた志位和夫委員長の街頭演説=5日、徳島市

写真

(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた日本共産党街頭演説=5日、高松市

 五日、高知、徳島、高松の各市を駆け巡った日本共産党の志位和夫委員長の街頭演説は聴衆に大きな共感を広げました。

 午前中の街頭演説となった高知市の中央公園では、貸しきりバスや車などで全県から聴衆が集まりました。強い日差しのもと、帽子をかぶってやってきたお年寄り、親子づれなどが盛んに拍手。若い人の姿も目立ちました。最前列には「STOP!大増税つき給付金」と書かれたボードも掲げられました。

 「志位さんが正規も非正規も働き方が大変になっているといっていましたが、とても共感しました」。こう話したのは、仕事のストレスで現在失職中の石川響子さん(27)です。「若い人の仕事と働き方を守ることができるのは、企業から献金を受けていない共産党だからだということがよくわかりました」

 「選挙での判断材料にしたい」と、友人と公園に立ち寄って演説を聞いた高知大三年生の男性(21)は、「普段テレビで見ている志位さんの話が聞けてよかった。最近では就職の内定が取り消される学生も出ているけれど、企業にはそんなことまでして自己利益を守るようなことは、してほしくない」と話しました。

 JR徳島駅前にも大勢の人が集まり、背広姿の男性や十代の若いカップルなど自転車を止めて演説に聞き入る人の姿もあちこちで見られました。

 「がんばれ共産党! たのむで共産党! 無党派市民より」と書かれたボードを掲げていた同市の大島邦男さん(61)は地方紙で演説を知って駆けつけたといいます。「共産党の議席は少なすぎる。二十はほしい」と熱烈な期待を寄せました。

 志位氏は同市での演説の中で、日亜化学(徳島県阿南市)が偽装請負を告発した若者を雇い止めにした問題にふれ、国会で麻生太郎首相に「事実ならばきわめて不当」と答弁させたことを紹介。「不当と認めた以上、政府は雇い止めをうけた労働者を正社員にするよう、政治の責任を果たすべきだ」「日亜の若者たちのたたかいをしっかり応援していきたい」と訴えました。

 演説には、告発した青年のリーダー・島本誠さんも駆けつけました。志位氏は演説後、「頑張ってください。私たちもできる限りのことをやります」と伝えました。

 徳島市の住山重子さん(77)は「私らが思うとること、全部言うてくれて、もう感動のしっぱなし。聞きよってすっきりした。やはり、この党に頑張ってもらわな」と力を込めました。

 夕方、高松市のコトデン瓦町駅前での街頭演説では、宣伝カーをコの字に囲んで二階のデッキと地上の歩道に大勢の人だかりができました。

 就職活動の帰りがけに足を止めた看護学生の横井麻衣子さん(22)は「国から予算が出ないから医療費が高くなり、お金がない高齢者は病院にこれないと先輩から聞きました。削られた社会保障費の予算を復活させたい。共産党に頑張ってほしい」と話しました。

 各地で衆院候補が決意を表明。比例候補では、笹岡まさる候補が三カ所すべてで訴え、徳島市では古田もとのり、高松市では近石みち子の各候補が訴えました。