2008年11月4日付「しんぶん赤旗」に掲載

「国民のことわかる党だ」

中国地方4カ所 志位委員長訴えに共感


 三日、中国地方の三県四カ所を大車輪で駆け巡った志位和夫委員長の街頭演説は、各地で「今度こそ中国ブロックでも日本共産党の議席を」との熱い思いを広げました。

 志位氏は各地の演説で農業と地域経済の再生の問題にふれる中で、WTO(世界貿易機関)農業協定とともに農業生産が激減してきたことを指摘。「この道に最初から反対し、『安心できる食料は日本の大地から』と訴えてきた日本共産党に、日本農業の再生の願いを託してください。中林さんにその仕事やってもらいましょう」と訴えて、盛んな拍手に包まれました。

 JR岡山駅前では、高島屋など三つのビルの前に二重三重の人垣ができ「農業を守れ」と書かれたむしろ旗も。派遣で働いてきた男性(24)は、「志位さんの言葉の一つひとつにパワーを感じた。ペットボトル一杯の米が、水より安いという話や、財源は大もうけの大企業から確保できるという話など、わかりやすい。この党は絶対僕らを裏切らない政党だと思った」と語りました。

 広島県福山市の福山郵便局横では、歩道いっぱいに人が集まりました。前列にはおそろいの赤いウインドブレーカーを着た女性後援会の人たちがずらりと並び、「農業と安全な食を守るエキスパート 中林よし子さんを必ず国会へ」と書いた横断幕など宣伝物を掲げ、志位氏が訴えると「そうだ」の声とともに鳴子を鳴らし、ボンボンを揺らしました。演説が終わると女性たちが「頑張るぞ!」と声をあげました。

 尾道市の山陽日日新聞の秋田清社長も駆けつけ、「頑張ってください」と志位氏と握手を交わしました。

 初めて志位さんの話を聞いた福山市の女性(72)は「共産党は国民のことをよくわかっている」と話しました。

 広島市中区の金座街入り口では、車いすの人たちや宣伝物をもった人たちを先頭に、アーケードの奥の方までぎっしりと人垣が広がりました。

 志位氏が、アメリカいいなり政治の根っこにある日米安保条約をなくし、基地のない日本、核兵器のない世界をつくろうと訴えると盛んな拍手がわき起こりました。

 山口県下関駅シーモール前では、通りがかりの男性が自転車にまたがったまま演説に聞き入る姿も。人垣ができた歩道だけではなく、二階デッキにも人の輪が広がりました。

 演説を聞いた男性(71)は「後期高齢者医療制度は許せない。悪政を変えるため、共産党に一人でも二人でも議席を増やしてほしい」と話しました。

 各地で衆院候補が志位氏とともに訴え、比例候補では、中林氏のほかにも、岡山市では東つよし、石村智子、福山市と広島市では、藤本さとし、下関市では吉田さだよしの各氏が訴えました。