2008年11月14日(金)「しんぶん赤旗」

貧困打開は国民全体の問題

志位委員長が強調


 日本共産党の志位和夫委員長は十三日、中央総決起集会の会場で記者団の質問にこたえ、貧困問題と総選挙とのかかわりについて「貧困を打開することは非常に重大な国民全体の問題になっている。総選挙の大きな争点だ」と強調しました。

 志位氏は、一年間の給与所得が二百万円以下の人が一千万人を超えるという深刻な貧困の広がりを指摘するとともに、「いま貧困で苦しんでいる人たちだけではなく、多くの国民がいつ貧困に落ち込むかわからないという不安を抱えながら生活しているというところに、今日の深刻さがある」と強調しました。

 米金融危機をきっかけとした景気悪化のもとで、大企業が競い合ってリストラをすすめ、まず標的にされているのは派遣社員や期間社員ですが、正社員のリストラなども始まっていると指摘しました。

 その上で「貧困問題というのは一部の国民の問題ではない。国民全体の問題だ。総選挙でも貧困問題に真剣にとりくむ政党はどの党かが大きな争点になる」と述べ、貧困打開に力を尽くす決意を表明しました。