2008年10月27日(月)「しんぶん赤旗」
![]() (写真)志位和夫委員長と高橋ちづ子衆院議員の訴えを聞く人たち=26日、青森駅前 |
二十六日、東北三県を駆け巡った日本共産党の志位和夫委員長は、高橋ちづ子衆院議員とともに「日本共産党が伸びれば政治は必ず変わります」と各地で力を込めて訴えました。
演説のなかで志位氏は、食料・農業問題について、40%まで落ち込んだ日本の食料自給率をどう引き上げるかと問いかけ、(1)価格保障・所得補償をおこなう(2)歯止めのない輸入自由化ストップ―の二点を強調。二〇〇七年産の生産者米価が、五百ミリリットルのペットボトルに入れると五十七円で水より安いことや、WTO(世界貿易機関)農業協定とともに、コメの生産が激減したことを告発しました。
その上で、食料の過剰を前提につくられたWTO協定は世界的な食料不足が問題になっているいま、いよいよ時代遅れになっていると指摘。「政府がやるべきは、WTO協定を抜本的に改め、日本の農業を守ることです」と訴えました。
![]() (写真)志位和夫委員長の街頭演説を聞く人たち=26日、盛岡駅前 |
盛岡駅前では、雨がふりしきるなかにもかかわらず、駅前のバスターミナルは聴衆の傘で埋まり、割れるような拍手や威勢のいいかけ声が飛びました。駅ビルにも大きな人垣ができ、ビル内で聞いている人もいました。
志位氏が、民主党が政権をとったら解釈改憲に手をつけようとしていると批判したことについて、五十三歳の男性は「民主党が海外派兵や憲法改定の問題で自民党と同じようにひどいことをはじめて知った。自民から民主に支持を変えてもだめだとわかった」と驚きを語りました。
![]() (写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=26日、山形駅前 |
山形駅前では、歩道からデッキの上まで二重三重の人垣が百メートル以上続き、街頭演説としてはかつてない集まりとなりました。
志位氏が「企業・財界献金をびた一文もらってこなかった日本共産党を伸ばしてこそ、暮らしを守る一番の力になる」と力を込めると、聴衆は大きな拍手で応えました。
天童市からきた三十八歳の会社員は、「昨夜友人がトヨタの孫請けの派遣社員は解雇になるのかと心配していた。雇用を守ってほしい。消費税では自民も民主も変わらない。共産党が伸びれば社会は必ず変わると思った」と話していました。
青森では、よしまた洋、盛岡では、せがわ貞清、山形では、佐藤まさゆき各比例予定候補らが力強く決意を訴え、拍手を受けました。