2008年10月8日付「しんぶん赤旗」に掲載

衆院予算委質問

志位さん追及 力になった

日亜化学・キヤノン・トヨタ車体の労働者


 「志位さんにとりあげてもらって力になった」―。七日の衆院予算委員会で、「派遣労働者の権利を守れ」と持ち時間すべてを使って追及した日本共産党の志位和夫委員長の質問に、質問でとりあげられた企業の労働者らから共感の声が寄せられました。

泣き寝入りしない

 日亜化学(徳島県阿南市)を雇い止めされた男性(35)の話

 偽装請負を告発したことで会社から人格異常者のようにいわれ、本当にこの二年間耐え続けてきました。でもそうやって頑張ってきたことが、「偽装請負」を大きな問題にし、きょうの国会質問にもつながったのだと思います。

 もし声を出さんかったら国会の予算委員会で自分の名前が呼ばれることもなかったでしょう。志位さんにとりあげてもらって力になりました。麻生さんには、「本当にひどい」と一言でいいからいってほしかった。

 一緒にたたかってきた仲間を路頭に迷わせたくない。東京へ行って「全国青年大集会」にも参加し、仲間は意外と元気です。はやくいい結果をだしたいです。

 キヤノン非正規労働者組合宇都宮支部 男性(29)の話

 志位さんは、私が仲間と偽装請負を告発し、わずか十一カ月の直接雇用で雇い止めにされた事実を詳細に告発してくれました。

 麻生首相も「事実なら不当なこと」と答弁せざるをえなかったほどです。キヤノンでの雇い止めの事件が、政治の問題になるとは思いもよりませんでした。

 キヤノンに負けたくない、泣き寝入りしたくない。その思いを志位さんが代弁してくれました。

 舛添厚生労働大臣も「偽装請負の申告者が不利益にならないよう厳正な指導をしている」と答弁しました。

 首相や大臣の答弁とは反対に、栃木労働局は腰が重い。答弁に従い、キヤノンに不当な雇い止めをさせないよう指導してほしい。

 キヤノン相手に裁判所に訴えましたが、大きな激励をもらいました。

 トヨタ車体の派遣労働者の話

 志位さんは、派遣労働が三年を超えたなら、直接雇用を申し込む義務が生まれると政府に迫り、正社員雇用を原則とするルールをつくるべきだとのべましたが、その通りだと思います。

 志位さんが僕ら派遣労働者の労働のひどさ、生活の大変さを具体的に取り上げてくれて、本当にうれしいです。