2008年9月11日(木)「しんぶん赤旗」

後期医療制度 共産党伸ばして撤廃を

飛ぶ声 拍手 長寿の輪

東京・巣鴨 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は十日、「おばあちゃんの原宿」といわれる東京・巣鴨地蔵通り商店街で、「後期高齢者医療制度をどうするかは、今度の総選挙の大争点です。その撤廃を願う声を、日本共産党に託してください」と訴えました。聴衆の輪が広がり、「そうだ」「がんばれ」と声援があがりました。

 演説後のトーク集会では、「戦争で生き残って復興に力を注いだのに、この仕打ち。共産党にがんばってほしい」などの激励や質問が出され、志位氏は、一人ひとりにていねいに答えました。

 その後、志位氏が商店街を訪問。あちこちで「がんばって」の声が飛び、握手やサインを求める場面がありました。


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(写真)聴衆からの質問に答える志位和夫委員長=10日、東京都豊島区

 演説で志位氏は、後期高齢者医療制度を絶対に続けさせてはいけない三つの理由を訴えました。

 第一は、七十五歳以上に年を重ねただけで、別枠の保険制度に囲い込み、重い負担を押し付ける差別医療制度だということです。

 志位氏は「こんな差別医療をやっている国は、世界のどこにもありません。どんな理由があっても、許せません」と訴えました。

 第二は、この制度は、続けば続くほど、痛みがひどくなる仕組みだということです。

 志位氏は、長寿の人が増えれば増えるほど保険料があがる仕組みになっていることを指摘し、「お年寄りに長生きするなといわんばかりの制度だ」と批判しました。

 第三は、すべての世代に重い負担と医療切り捨てを押し付けるという問題です。

 最後に志位氏は、同制度の原型になる考え方が打ち出された健康保険法改悪の際の「付帯決議」(二〇〇〇年十一月)の当時から、反対を貫き、国民のたたかいを前進させる先頭にたってきた日本共産党の値打ちを強調。「この党を伸ばすことこそ、高齢者いじめの制度をなくす一番の力になります」と訴えました。

 志位氏は、社会保障の財源の問題で、自民党や民主党が「“すぐに”とはなかなか言えないが、“いずれは消費税増税が必要”との立場に立っている」ことを指摘。それと対比しながら、(1)大企業・大資産家に相応の負担を求める(2)年間五兆円の軍事費にメスを入れる――という日本共産党の立場を詳しく語りました。

 街頭演説では、池田真理子衆院東京比例候補、山本としえ衆院東京10区候補もマイクを握り、訴えました。