2008年6月6日(金)「しんぶん赤旗」

原爆症認定判決 勝ちとった

座り込み3日間 厚労省前

志位委員長が激励


写真

(写真)座り込みを続ける原爆症認定集団訴訟の原告らを激励する志位和夫委員長(右)=5日、厚生労働省前

 原爆症認定集団訴訟の全面解決を求めて、原告や被爆者らが厚生労働省前(日比谷公園)でおこなっていた座り込みは、五日も続けられ、この日で三日間の座り込みを終了しました。日本共産党の志位和夫委員長がかけつけ、激励しました。


 志位氏は、「みなさんのたたかいが、仙台、大阪両高裁で原告全員を原爆症と認定する画期的な判決をださせました」とのべ、大阪高裁判決が放射線の影響を否定できなければ認定すべきだとしたことについて、「国に立証責任を負わせた画期的な判決だ。国は重々反省して上告を断念し、両高裁判決を受け入れるべきだと強く求めていきたい」と表明。原告三百五人全員を認定し、両高裁判決に基づいた認定基準をつくるべきだと語りました。「解決にいたるまで一緒にがんばりぬくことをお約束します」とのべ、大きな拍手が送られました。

 全国原告団の山本英典団長が「成果が確実になるまでがんばります」とこたえ、志位氏は山本氏や原告、被爆者ら一人ひとりと握手をかわしながら「がんばりましょう」と声をかけました。日本共産党の穀田恵二衆院議員が同行しました。

 三日間の座り込みで、政党党首では志位氏が訪問。この間、約八十人の衆参議員が被爆者らと面会し、認定制度の改善を求める署名には三百人以上の衆参議員が賛同し、半数近くになっています。

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳事務局長は座り込み終了時の集会で、三日間で十一地裁三十二人の原告が参加したと紹介。「たたかいをさらに広げよう」とよびかけました。